丸紅、米・車リースに915億円出資 車両管理ニーズに照準

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  車両管理サービスを手がける米ホイールズの本社（イリノイ州）

丸紅は２７日、自動車のリースや保守を一括で請け負う企業向けサービス「フリートマネジメント」の米国大手ホイールズに出資し、同社を持分法適用会社にすると発表した。５億７２００万ドル（約９１５億円）を投じて、実質的に２０％の株式を７月中にも取得する。自動車のシェアリングや自動運転の普及に伴って拡大を見込む車両の管理ニーズを取り込む。

丸紅は業務提携先の米国の自動車販売会社リシア・モーターズとの共同出資会社を通じホイールズに出資する。共同出資会社はホイールズ株を２７・２％取得する。

ホイールズは米国の州ごとに異なる法規制に対応しながら、電気自動車（ＥＶ）を含む車両の登録やリース組成、充電インフラサービスなどを展開している。２０００社超の企業が使う約１００万台の車両を管理し、リース資産は９０億ドル以上に上る。

丸紅は米国で手がける自動車金融や商用車レンタルのノウハウを生かして、ホイールズの事業拡大を支援する。ＩＴシステムへの投資を通じた車両の保有・運行の効率化や管理コストの引き下げなどを推進し、自動車のライフサイクルにおける収益機会の拡大を図る。