(2024/6/27 17:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した新型の大型基幹ロケット「H3」3号機の打ち上げが30日に迫った。H3ロケット3号機から“試験機”でなく本格運用となり、地球観測衛星「だいち4号」を載せて宇宙に輸送する。農業や海洋、災害時の緊急観測といったさまざまな分野・状況で地球観測衛星の活用が増加する中で、だいち4号を運用することで日本の衛星ビジネスの促進につながると期待される。
宇宙空間には数多くの地球観測衛星が存在し、それぞれが特徴を持った装置を搭載しているため得られる観測データは衛星ごとに異なる。H3ロケット3号機で宇宙に運ぶ「だいち4号」はJAXAと三菱電機が共同開発した地球観測衛星で、従来機「だいち2号」の後継機。一般的なデジタルカメラと同じ原理で太陽を光源として地上を撮影する光学センサーではなく、地表に向けて放った電波の反射波を調べる合成開口レーダー(SAR)を搭載している。そのため、夜間や悪天候でも観測できるという特徴を持つ。また他のSAR衛星の使う波長よりも植生への透過性が高く、植物の葉や枝で電波が反射することなく地面まで電波が届くため森林の多い地域でも地面の動きを安定して捉えられる。
(2024/6/27 17:00)
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