育休取得推進、子育て経験を生活提案・商品開発に ミサワホーム商品開発課担当部長・石井かおる氏に聞く

(2024/8/6 12:00)

1993年にミサワホームに入社し、配属された民活事業部で建設事務や設計補佐を経験しました。当時出会った商品開発部の課長は、男性が多い建設業界で当社初の女性課長という、尊敬する憧れの先輩でした。女性技術者だけで商品を作るなど活躍していたので、いつか仲間入りしたいと夢見ていました。

販売会社に出向して支店を回り、07年に本社に戻って商品開発部にいます。18年に初めての管理職で課長に就き、23年に女性で当社初の担当部長になりました。一戸建て住宅で建物の企画から実施設計、収益計画など全般に携わっています。商品開発課長を兼務し企画デザイン課も担当して、メンバーは総勢16人です。

部署では男女差がほとんどなく、業務の評価も平等です。管理職として女性の声を受け入れやすい体制は整えてきました。妊娠中の体調不良で急に休むときなど、女性に対するケアは心がけています。私自身、子どもはいませんが気持ちは寄り添ってあげられるかなと思います。

最近は育児をする男性が増えており、積極的に育児休暇を取るよう勧めてきました。部署では男性の育休取得が進み、1年くらい休むケースもあります。育児や家事はパートナーと協力してやるよう呼びかけています。住宅会社として、子育て経験をぜひ生活提案や商品開発に生かしてもらいたいです。

担当部長になって、仲間を説得して前に進む推進力をより重視するようになりました。1人で成し遂げるのではなく、コミュニケーションを取って支え合い、チームで作り上げる。効率的な仕事の進め方など、デジタルネーティブ世代から吸収することも多いです。

今後は、男女関係なく能力があれば仕事を任される環境をつくりたいです。女性はライフステージで大変な時期がありますが、上手にこなす社員もたくさんいます。当社が掲げる24年の標語は「果敢」ですが、やりたいと思ったことは失敗を恐れずに挑んでほしいです。私も大きな商品開発にチャレンジします。

(2024/8/6 12:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン