乗用車8社の上期世界生産、6%減の1187万台 4年ぶり前年割れ

(2024/10/30 17:00)

乗用車メーカー8社が30日発表した2024年度上期(4―9月)の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同期比6・0%減の1187万8301台で4年ぶりの前年割れとなった。認証不正の影響で国内生産が減少したほか、中国での新エネルギー車(NEV)市場拡大による競争激化が影響した。

メーカー別の上期の世界生産はマツダ、スズキを除く6社が前年同期を下回った。トヨタ自動車と日産自動車4年ぶり、SUBARU(スバル)は3年ぶり、ホンダは2年ぶりの前年割れ。三菱自動車とダイハツ工業は2年連続でマイナスとなった。

トヨタはハイブリッド車(HV)「プリウス」のリコール(無料の回収・修理)や、認証問題による小型スポーツ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」など3車種の生産停止があり国内生産が減少。中国生産も厳しい市場環境が影響した。日産は日本や中国でSUV「エクストレイル/ローグ」、米国でセダン「アルティマ」などの台数減が響いた。

ホンダは国内生産が3年連続で増加したものの海外生産が2年ぶりにマイナス。特に中国はNEV市場の拡大や価格競争激化が影響した。三菱自はタイやインドネシアの生産が減少し、ダイハツは国内外とも減少した。

一方、マツダは国内生産の減少を海外生産の増加がカバーした。SUV「CX―50」などの生産が伸び世界生産は3年連続の増加。スズキはインド生産が上期として過去最高となったほか国内生産が増加。世界生産は2年ぶりの増加となった。

9月単月の8社合計の世界生産台数は前年同月比11・3%減の207万1585台。5カ月連続でマイナスとなり全社が前年割れとなった。

(2024/10/30 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン