ベルエナジー、EVの充電サービス強化 “電気配達”で普及支援

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  ＥＶからＥＶに直接充電できる専用車「ＭＥＳＴＡ（メスタ）Ｐｒｏ」

カーボンニュートラル（温室効果ガス排出量実質ゼロ）実現に向け、企業で電気自動車（ＥＶ）の導入が本格化している。ＥＶの電池残量がなくなる「電欠」対策は事業継続に不可欠だ。ベルエナジーはポータブルＥＶ急速充電器や出張充電サービスを展開。“電気を届ける”ことでＥＶ普及を後押しする。

ベルエナジーが手がける「ローディーＶ２」は外部入力設備を不要にした完全独立型のモジュール式ポータブル急速充電器。リチウムイオン電池（ＬｉＢ）を内蔵した蓄電池ユニットと、車両に充電を行うユニットで構成。最大出力２０キロワットで、２０分間の充電で約４０キロメートルの走行が可能だ。「車の荷台に載せ、いつでもどこでも必要な場所に持ち運びができる」（鈴木勝蔵社長）ため電欠時に現場に駆け付け急速充電やＥＶ・電池の開発現場などで需要が高まっている。

またＥＶからＥＶに直接充電できる専用車「ＭＥＳＴＡ（メスタ）Ｐｒｏ」を活用した出張充電サービスも開始。専用車が自走して充電現場に出動して充電する。日産自動車のＥＶ「リーフｅ＋」を改造。リーフの駆動用電池から電力を安全に効率よく取り出し、直接、急速充電できるため重量のかさむＡＣ（交流）／ＤＣ（直流）変換器などが不要。最大出力３５キロワットで、約１時間の充電で１８０キロ―２００キロメートルの走行ができる。

ＥＶの駆動用電池から三相２００ボルトの電力を供給できる電源車「ＭＥＳＴＡ　Ｇｅｎ（メスタ　ジェン）」も開発しており、「電気を届ける『電気の宅配便』として充電サービスを強化していく」（同）方針だ。