(2024/12/24 12:00)
制度利用し仕事続けて
本部の相談センター・相談対応をはじめ、支部などで経営指導員を担当しました。管理職には自ら希望して昇級する人事制度で、2018年に世田谷支部調査役に任命されました。息子は手がかからなくなり、残りの会社人生で管理職に挑戦しようと手を挙げました。長く支部にいて管理業務を任されていた経験があり、不安はありませんでした。管理職として自信もつき、年上の経営指導員への対応もやりやすくなりました。
支部で次長になると、企業の社長や会長とじかに話す機会が増え、支部の事業や企画の話を通しやすくなりました。練馬支部の事務局長時代は産業振興の一環で練馬を知ってもらう検定試験「東商ねりマニア検定」を企画しました。合格者は練馬区の公式キャラクター「ねり丸」の認定バッジがもらえます。支部時代から温めてきた企画を、事務局長になって実現できました。
子どもを授かった時は仕事を絶対に続けたいと思い、実家近くに住み、仕事で遅い時は母に協力してもらいました。主人を含め周囲の支えにより育児と仕事を両立できました。
25年4月から改正育児・介護休業法が段階的に施行されます。今は福利厚生分野の仕事に携わり、人手確保に悩む中小や中規模企業から育児・介護サービス、福利厚生を充実したいという問い合わせが増えています。企業に欠かせない福利厚生の環境整備を後押ししていきます。
育児休業から復職後、いろいろ経験して大変さが分かります。私は復職時に息子が認可保育園に入れませんでした。東商が提供している福利厚生支援サービス「CLUB CCI」を使い、提携していた民間保育園を安く利用できて助かりました。
企業が福利厚生支援サービスを充実すれば、社員は安心して子どもを産もうと思い、仕事に集中できます。後輩にはあらゆる支援やサービスを活用するようにと助言します。子育ては今日が一番大変だが明日からはどんどん楽になる。決して辞めないで仕事を続けてほしいと切に願います。
◇東京商工会議所 共済・証明事業部副部長 共済センター所長・福利厚生支援センター所長 安藤薫氏
(2024/12/24 12:00)
総合1のニュース一覧
- 東北大、国際卓越研究大学へ計画認可 若手比率3割超に(24/12/24)
- トヨタ、上海に「レクサス」の新工場検討(24/12/24)
- ジェイ・エム・エス、新卒総合職 女性40%超(24/12/24)
- インタビュー/アヤラ産業取締役 岩下義孝氏 根拠持ち判断、仕事広がる(24/12/24)
- 東京商工会議所 共済・証明事業部副部長 安藤薫氏に聞く(24/12/24)
- 利上げ判断「時間かけ慎重に」 10月の日銀会合議事要旨(24/12/24)
- ホンダ・日産、統合へ協議 来年6月めど最終合意(24/12/24)
- アルプスアルパイン、「磁気センサー」感度10倍 量産に150億円投資(24/12/24)
- 会社は誰のもの(7)特別寄稿 早稲田大学教授のスズキ・トモ氏(24/12/24)
- 産業春秋/グローバルサウスとどう向き合うか(24/12/24)