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知財図鑑、NEC未来創造会議と可視化した「エクスペリエンスネット」の新しい活用アイデアを実現

(2022/4/15)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:株式会社知財図鑑

知財図鑑、NEC未来創造会議と可視化した「エクスペリエンスネット」の新しい活用アイデアを実現

見過ごす美にしおりをはさむメガネ「SHUTTER Glass」 NEC・大阪大学大学院医学系研究科・MaiND Lab・Konelと共同研究

知財と事業のマッチングを目的としたクリエイティブ・メディア「知財図鑑」は、NEC未来創造会議が「Beyond 5G時代」の新しいネットワークの姿として提案した、情報に加えて体験も流通させる「エクスペリエンスネット」に関して、新しい活用法を株式会社知財図鑑、株式会社コネルとNECでクリエイティブ思考で考え、ビジュアライズし可視化したものを発表してきました。ここで生まれた活用アイデア【見過ごす美にしおりをはさむメガネ「SHUTTER Glass」】は、発表ののちアイデアが具現化し、NECらとの共同研究として試作開発し実現の運びとなったことを発表します。今回試作したSHUTTER Glassは、NEC Future Creation Hub KANSAIで展示します。





日常中に存在する美しい現象を高速シャッターで切り取ってくれるメガネ「SHUTTER Glass」は、知財図鑑、コネルとNECがクリエイティブ思考でアイデアを考え、実現に向けてイラストを用いて可視化し発表を行い、共創パートナーの模索を進めてきたものです。

共同研究には、大阪大学大学院医学系研究科、株式会社知財図鑑、株式会社コネル、株式会社MaiND Lab(以下マインドラボ)、NEC 日本電気株式会社が、大阪大学大学院医学系研究科認知行動科学 内藤智之講師の心的テンプレートを応用して試作開発を行いました。今回の試作では、「SHUTTER Glass」メガネを通してユーザーが見る絵画の好みから美しさの心的テンプレートを生成して、その人が美しいと感じると推察される花を提示するデモンストレーションを実装しました。


見過ごす「美」にしおりをはさむメガネ「SHUTTER Glass」

インターネットを中心としたテクノロジーの進歩により到来した情報社会は「情報へのアクセシビリティ」を飛躍的に高めると共に、個々人が関与できる空間は大きく広がりました。一方で、情報でのコミュニケーションの限界も散見されはじめています。例えば、デジタル洪水と言われるように、私たちが日々接する情報は膨大であり、日常の中に存在する「美しい現象」に目を止めることが、より難しくなっていくと想定されます。コネルとNECの考えた、情報に加えて体験も流通させることで現代社会の様々な分断を克服するアイデア「エクスペリエンスネット」(※1)のもとに、日常の中に存在する美しさをメガネ端末のAIカメラから切り取って記録してくれる機器を考えました。ドライブレコーダーのように人の視界が全て記録される未来においてAIが「美しい」と判定するカットにフラグを立てることで、身近にある自然の美しさや他者の行動に気づき、身の回りの変化に自分で気づくためのきっかけを提供します。このアイデアの実現に向けて知財図鑑では、イラストを用いてアイデアをビジュアライズしたものを発表し、共創パートナーの模索を進めてまいりました。(※2)

「 SHUTTER Glass | 見過ごす「美」にしおりをはさむメガネ」知財図鑑 掲載時の様子
左:元となった「妄想プロジェクト」でのアイデアビジュアライズ 右:実現したSHUTTER Glass実機



ユーザーの感性に基づきレコメンドを画像化・数値化する技術「心的テンプレート」

人はこころの中に理想的な美や好み等の感性について具体的な視覚イメージを持っています。
大阪大学大学院医学系研究科 内藤智之講師は脳科学・心理学の知見と最新のAI技術を組み合わせた独自アルゴリズムにより、個人ごとの感性イメージを「心的テンプレート」として、画像化・数値化する技術の開発に成功しました。心的テンプレートを用いることで、個人にとっての理想的な抽象画やインテリアデザインの作成や過去の購買履歴に依存しないレコメンドエンジンの開発など、様々な形で応用することが可能です。




「SHUTTER Glass」と心的テンプレートとの融合の経緯

大阪大学共創機構「未来社会共創コンソーシアム」の協力を得て、NECは2021年2月に分科会「トランスサイエンスの視点でエクスペリエンスネットを紐解く」を開催。認知心理学や社会心理学、人間科学の領域にフォーカスした3つのセッションを行ないました(※3)。その講師の一人が内藤智之講師であり、それを起点として「SHUTTER Glass」と心的テンプレートとの融合ができないかの議論が始まり、2021年度のNEC・知財図鑑・コネル ・大阪大学大学院医学系研究科・MaiND Labの共同研究、そして今回の成果につながりました。













今後に向けて

2025~2030年頃に実現が期待されるBeyond 5G時代に向けては、産業界や学術界だけでなく社会の多くの方々と一緒に「未来の共感」を創っていくことが重要だと考えており、今回の取り組みもその一環です。

そのために、NECの保有するネットワークとITの両方の事業アセットを活用して「共感できる未来」を構想・発信するとともに、幅広いステークホルダーの皆様と協働してイニシアティブを組成して、実証を繰り返し、エコシステムを形成し、課題へのソリューションや求められるサービスの社会実装を進めます。

なお、今回試作したSHUTTER Glassは5月以降、NEC Future Creation Hub KANSAI(※4)で展示いたします。


知財図鑑の知財活用サービスについて

知財図鑑では、クリエイティブ思考により妄想プロジェクトを可視化し、プロトタイピングを実践していく共創型の取り組みの支援に注力しています。

ワークショップの開催、アイデアのビジュアライズ、情報発信を通じて、先端技術や未来の課題を横断し、様々な産業の未来を考察し新規事業の創出をお手伝いしております。知財活用のアイデアやワークショップのご相談など、お気軽にお問い合わせください。

▼知財図鑑の知財活用サービスについて
https://service.chizaizukan.com/

▼知財図鑑
https://chizaizukan.com/

▼知財図鑑の媒体資料
https://chizaizukan.com/mediainfo

▼事業領域
- 世界の進化に寄与する知財の発信
- 知財の活用企画コンサルティング
- 知財を活用したプロダクト開発・サービス開発
- 事業と知財のマッチング・斡旋
- テクノロジーに関するイベントの取材・企画・運営

住所:東京都中央区日本橋横山町6-14 日本橋地下実験場
共同代表者:出村光世 / 荒井亮
設立:2020年1月
資本金:300万円
関連会社:株式会社コネル
https://konel.jp/


(※1)アート思考で導くエクスペリエンスネット
https://future.nec/about/article/04.html

(※2)知財図鑑
https://chizaizukan.com/property/213

(※3)深いコミュニケーションは、科学技術だけでは実現できない~NEC未来創造会議分科会レポート~
https://wisdom.nec.com/ja/series/future/2021031201/index.html

(※4)NEC Future Creation Hub KANSAI
https://jpn.nec.com/fch/kansai/index.html


本件に関するお問い合わせ先






株式会社知財図鑑 / 株式会社コネル
TEL:050-3134-5678
E-Mail:contact@chizaizukan.com




大阪大学 大学院医学系研究科 認知行動科学教室 内藤智之講師
E-Mail:naito@vision.hss.osaka-u.ac.jp



株式会社MaiND Lab
E-Mail:contact@maind-lab.com

NEC 新事業推進部門
E-Mail:info@future.jp.nec.com

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