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(2018/5/15)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:JAF
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)は、紫外線が強くなるこの時期に気がかりな「車内での日焼け」について、車種や窓によって異なる紫外線のカット率を検証し、その結果を5月15日(火)よりホームページに公開しました。
今回の実験では下の4台を使用し、2つのテストを実施しました。
■テスト1:ガラスの種類別の紫外線強度は?(UV計測器によるテスト)
車によってガラスごとに紫外線カット率が異なるため、各ガラス(フロントガラス、前席ガラス、後席ガラス、リアガラス) に日差しが当たるように車の向きを変えて、紫外線強度を計測しました。
結果は下の結果表の通りで、フロントガラスは、オープンカー以外すべて数値が1桁以下と低くなりました。これは、フロントガラスは約30年前にフィルムを挟んだ合わせガラスが義務化され、フィルムには紫外線をカットする機能が備わっているためです。
それ以外のガラスでは、UVカット機能の有無で差が出ました。「UVカットガラス」が275μW/平方センチメートル※以下だったのに対し、「クリアガラス」の前席やリアガラスは1,000μW/平方センチメートル を超えました。一方で、4ヶ所すべてで紫外線強度が低かったのが「スーパーUVカットガラス」で、すべて1μW/平方センチメートル以下と「99%紫外線カット」を裏付ける結果となりました。
※μW/平方センチメートル…紫外線の強度を示す単位
■テスト2:各車の運転席(右側)の紫外線の強さは?(UVラベルによるテスト)
紫外線の強さによって色が変化する「UVラベル」を使って、各車の運転席(右側)における紫外線の強さを30分間確認しました。
結果は下表の通りで、それぞれの車にラベルを右腕に貼ったモニターに乗ってもらって色の変化を30分確認したところ、オープンカーは3分30秒、クリアガラスは16分30秒で赤く変化しました。スタートから30分後、UVカットガラスはわずかに赤くなりましたが、スーパーUVカットガラスは色が変わりませんでした。
■補足:紫外線対策グッズの効果も検証
UVカット機能のないガラスで、紫外線対策グッズの効果も検証しました。サンシェードは後部座席にしか使えませんが、フィルムと液剤は前席でも使用できるものを使いました。モニターの顔付近で使用前後の紫外線強度を計測した結果、下写真のように5~8割ほど減少しました。
なお、紫外線や日差し対策でスモークフィルムを貼る人もいますが、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは可視光線透過率が70%以上ないと違反になります。透過率はガラスとフィルムを合わせた数値なので、色の薄いスモークフィルムでも注意が必要です。
以上のように、車のガラスの違いによって紫外線の強さが大きく異なりました。まだ真夏の強い日差しではないからと安心せず、しっかりと日焼け対策をとることが大切です。
■テスト結果:JAFユーザーテスト
[資料編] 車に乗っていれば、日焼けしない?
>>http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail6.htm
▼参考
クルマ何でも質問箱「クルマのウインドウガラスにはどんな種類や機能があるの?」
>>http://qa.jaf.or.jp/mechanism/structure/12.htm
クルマ何でも質問箱「ウインドウフィルムを貼ると違反になりますか?」
>>http://qa.jaf.or.jp/check/standard/02.htm
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