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(2018/5/23)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:Ayla Networks
新しいセルラーLPWA通信モジュールにより、設定不要で携帯電話網経由でのAylaのIoTプラットフォームのデバイス管理、アプリケーション構築環境が利用可能に
IoT(モノのインターネット)のPaaS(Platform as a Service)で、業界をリードするデバイス管理とアプリケーション構築環境を提供するAyla Networks(本社:カリフォルニア州サンタクララ)は、セルラーLPWA IoT市場に進出します。
Aylaの合弁企業パートナーであるサンシー・テレコミュニケーションズ(日海通訊、Sunsea Telecommunications)は、AylaのIoTデバイスエージェントを出荷時にプリインストールしたIoTデバイス向けの新たなセルラー通信モジュールを発表しました。サンシーの新しいセルラーIoTクラウド通信モジュールは、サンシーの子会社で、セルラーIoTの世界市場において大きなシェアを持つSIMCom Wireless SolutionsとLongsungにより製造されます。
サンシーの通信モジュールは、IoT機器向けLTE規格であるNB-IoTおよび4G、2G携帯通信網に対応しており、セルラーIoTソリューション向けに、エッジデバイスからクラウドまで設定不要のセルラーコネクティビティ、デバイス管理、アプリケーション構築環境を提供します。Aylaのエージェントが動作するこれらのIoTデバイス向けセルラー通信モジュールを使用して、テレコムサービスプロバイダー、モバイルネットワークオペレーター(MNO)、IoTデバイス製品のメーカーは、セルラー通信を使用するIoTソリューションを、より迅速かつ容易に開発、導入できます。
Ayla Networksの最高経営責任者(CEO)であるデビッド・フリードマン(David Friedman)は次のように述べています。「この新しい通信モジュールは、セルラー通信技術の導入に迅速かつセキュアな道すじを提供し、クラウドベースのデバイス管理を携帯通信網のユビキタスな長距離ワイヤレス通信で一体化します。Aylaは、この新しいサンシーの通信モジュールを通じて既存のセルラー通信向けソリューションを拡張し、最新の低消費電力技術を取り入れます。これにより、新たに、より高付加価値のIoT製品を提供する重要な手段をお客様に提供しつつ、当社の新しい市場への参入とセルラーエコシステムにおけるサービス拡大が可能になります。」
サンシー・テレコミュニケーションズの最高技術責任者(CTO)であるジュン・ゾウ(Jun Zou)氏は次のように述べています。「モジュールメーカー、デバイスメーカー、MNOは、4GおよびNB-IoTのネットワークを介してデバイスの状態を遠隔監視できる、この新しい通信モジュールのメリットを享受できます。当社は、クラウドベースのサービスコネクティビティをセルラーモジュールに統合、セルラーIoT市場におけるSIMComとLongsungの優勢な市場ポジションを生かし、デバイス、ネットワークエッジ、クラウドレベルにおけるエンドツーエンドのデバイス管理と産業アプリケーションを実現する新サービスを提供します。」
IoT向けセルラー通信
現在、IoTソリューションは一般的にWi-FiやBluetoothなどの短距離ワイヤレス通信プロトコルに依存しています。これらの手法は、農業やエネルギーといった屋外での利用を前提としたアプリケーションや、長距離通信の必要があるアプリケーションでは大きな課題となっています。
携帯通信網はその広域なエリアカバレッジに特長があり、世界の人口の90%をカバーすると推定されています。ただしセルラーLPWAと異なり、既存の2G、3G、LTEなどの規格は電力の消費が大きく、音声やマルチメディアのアプリケーションに対するパフォーマンスを優先しているため、低消費電力やバッテリー駆動のデバイス、または伝送頻度の少ないデータを扱うIoTアプリケーションには最適化されているとはいえません。
Grand View Researchは、セルラーIoT市場の価値が2016年に 約18億ドルと見積もっており、2025年までに96億5,000万ドルに達すると予測しています。また、エリクソンは、2022年までに広域IoTデバイスの70%がセルラー技術を使用するようになると予測しています。
AylaのIoTデバイスエージェントがプリインストールされたサンシーのセルラーLPWA IoTクラウド通信モジュールは、そのような課題を解決すると共に、市場予測の達成を後押しし、企業は自社のIoTソリューションを現在のWi-Fiネットワーク接続と同じくらい容易に携帯電話網を介して接続できます。サンシーの通信モジュールを使用して構築されたIoTデバイスは、AylaのIoTクラウドに簡単に接続でき、仮想化されたデバイスはAylaの機能全般にアクセス、デバイス管理、遠隔操作、データ収集をはじめ、高度なアプリケーションとサービスの開発・提供が可能です。
Aylaの継続的拡大に向けたさらなる取り組み
Aylaは創業当時より、通信規格とデバイスのタイプに依存しない、業界をリードするIoTプラットフォームの設計に取り組んでいます。このアプローチによってAylaの顧客は、サービスおよびアプリケーションの充実したエコシステムを通して、製品化までのリードタイムの短縮、低コスト化、より幅広い選択肢を実現し、自社でIoTクラウドプラットフォームを構築する際に必要となる膨大な開発・サポートのコストを負担することなく、AylaのIoTプラットフォームの拡張性を自社製品に組み込むことができます。
Aylaにとって、このアプローチは新しい通信規格を容易にサポートできることを意味しています。Aylaのデバイスエージェントをサンシーの新しいセルラーIoT通信モジュールに組み込むことで、Aylaは農業などの新しい市場への参入が可能になると同時に、セルラー分野における新しいパートナーを活用して、既存顧客だけでなく新規のお客様にもサービスを拡大できます。
フリードマンは次のように述べています。「サンシーのこのセルラーIoT通信モジュールは、お客様が求めるビジネス成果の達成をサポートするため、常にお客様のデバイスに最もスケーラブルでセキュア、かつ信頼性の高い接続方法を提供するという、当社の目標を示すものです」
Ayla Networks社について
デジタルツイニング、デバイス管理、IoTアプリケーション構築のリーディング プロバイダーであるAyla Networksは、世界中の大企業が、いかなるセンサーやシステム、クラウドとも接続し、データを取り込むことを可能にしています。Ayla のAgile IoT(TM) platform を活用して、進行中の分析や高度なビジネスアプリケーションのサポートにデバイスのデータを容易に使用できるようになり、お客様が迅速に、将来性のあるコネクテッド製品を商品化することが可能になります。
より詳しい情報は https://www.aylanetworks.com/jp/ を参照ください。
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