福岡県立香椎高等学校・ファッションデザイン科、OMNI-COREとShopifyを用いたeコマースの授業を開始

株式会社Pear (福岡県福岡市中央区、代表取締役:島井尚輝、以下Pear) は 2018年9月より、福岡県立香椎高等学校（以下、香椎高校）のファッションデザイン科にて、Pearが開発・提供しているEC特化型ロボアドバイザー「OMNI-CORE」と、世界最大級のECプラットフォーム「Shopify」を用いた「eコマースの授業」を開始することを決定いたしました。


この授業を通じて、最新のキャリア教育に貢献し、意欲ある学生の活躍の場を広げることを目指します。



ファッションのスペシャリストを目指す
香椎高校のファッションデザイン科は、ファッション系のSPH（スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール）指定校として全国の学校の中から福岡県で唯一、文部科学省より採択されている県立の専門学科です。

ファッションの文化・デザイン・縫製・ファッションに特化した英語などを学び、これらを生かして、3年生では、香椎高校常磐祭（文化祭）にてファッションショーもおこなっています。

また、校内行事だけではなく、企業の制服を手掛けたり、県内外のファッションイベントの企画・運営を通した実習、小学校で家庭科の授業補助等、実践を交えたさまざまな授業が日々実施されています。


ファッションデザイン科における、生徒たちのキャリア形成

現在、中学校・高校において、将来の生き方や進路選択について学ぶ「キャリア教育」というものが導入されています。
この本物に出会う授業を通して、「これから生きていく“社会”についての実情を知り、その上でキャリアプランをしっかり立て、自分に合った次のステップを選んでほしい」という想いが、香椎高校、また既に社会人になった私たちの願いです。
そんな想いのもと、私たちがおこなうべき「生徒たちにとって有益なキャリア教育」とは何なのか…
近年、急速に成長しているeコマース。
急成長を遂げている業界内では、各店舗間の競争は激化しています。
サービス内容が充実し、サイト購入者にとって使いやすく整った環境になる一方、それに比例して運営側にも高度な知識が求められます。
そんな成長著しいEC市場において、アパレル商品を扱うEC店舗は年々増加し、「ネットショップは当たり前」と言っても過言ではないほど、重要な販売ルートとなりました。
「eコマースはアパレル業界にとって必要不可欠なツール」
現代のアパレル業界で活躍する術を一つでも多く身に着けてもらいたい。しかしながら、ネット・販売の専門知識が必要なため簡単に教えられるようなことではない…。
生徒たちへ熱い想いを持って香椎高校で教壇に立つ先生方々は、新しい教育の可能性を模索していましたが、eコマースの壁は高く、簡単に乗り越えられるものではありませんでした。



eコマースを、未来を担う若い人達の糧に
私たちPearは「世の中のネガティブをポジティブに」という理念のもと、「はじめてのネットショップで、何をしたらいいのか分からない人たちを救いたい」という想いを持ち、ネットショップをオープンさせる為に必要な課題の提案から、オープン後の施策提案までを自動でおこなうコンサルティングサービス「OMNI-CORE」 (https://omni-core.jp/)の開発をスタート・そして今月リリースを迎えました。

そんな最中、香椎高校の熱く秘めたる想いを知った私たちは「企業の方々のみならず、ECサイトでお困りの方を救いたい。」という創業時からの想い、そしていま困っている方だけではなく、これからを担っていく若い世代にもECを知ってもらい、業界を牽引していくような人材を育てることも弊社のCSR（企業の社会的責任）だと考え、香椎高校におけるeコマースの授業を共に創っていく計画が始まりました。


eコマースだけを切り取った授業はしない
PearとShopifyを掛け合わせた今回のeコマース授業内で私たちが伝えていきたいこと、それは「ECサイトの作り方」ではありません。
今後常磐祭での商品販売も視野に入れている生徒たちに、そこでも活かせるような販売戦略（マーケティング）に繋がる考え方についても学んでもらいたいと考えています。
そこで私たちは「自分たちの会社を経営していく手段のひとつとしてのeコマース」を伝えていくことを目標として掲げています。
今回の授業だけでなく、実際に企業でネットショップを立ち上げる場合も同様ですが、
ただオシャレなサイトを作り上げるだけでは、販路として機能しません。
お客様が購入したくなるような商品を考案し、販売戦略を立て、販促を行う…
販売が始まると、お客様のニーズにあった販売方法やサービスの見直し、売上分析など、小売業の流れを汲み取りながらサイト制作・運用を行っていく必要があります。
そのため、仕事としての実店舗経営や販売の経験以外にも、小売業や流通といった全体を見渡した知識も同等に必要になります。
「海外でも活躍できる人材を」と世界に目を向けた授業や取り組みを行っている香椎高校は、授業を進めていくにつれて越境ECさえも手掛けることができると考えています。そんな未来を見据えた授業には世界で通用するプラットフォームを使用したいという希望がありました。
また、単純にWeb・モバイルでショップを展開して販売をするだけではなく、SNSでの販促を紐づけられるサイトを制作し、ビジネスシーンでのSNS活用法を学んでほしいという想いもありました。
今回、Shopifyを授業に導入することになったのも、前述したマーケティング要素と香椎高校の教育方針を網羅できるシステムがShopifyには備わっていることが大きなポイントです。
現在世界No.1のECプラットフォームとしてShopifyは世界175ヵ国・60万を超えるブランドのオンラインショップをサポートしています。
また、ShopifyではSNS連携だけでなく、お店の展開方法に合わせてアプリを導入すれば、必要な機能を拡張することが可能です。
そんな自由度の高い環境を利用することで、自分たちでマーケティングをおこない、それに沿った機能を追加しカスタマイズする。そして顧客満足度の向上を図る…。
学ぶ段階に応じてレベルアップが可能で、尚且つ全てを一貫して実施できるのがShopifyでした。
PearのOMNI-COREとShopifyのプラットフォームを使用し、コンセプト決め・商品企画・デザイン制作・サンプル作成・生産・ECサイトの制作・販売・広報活動・各種データの分析・サイト改善…これらサプライチェーンの流れを、コンパクトに体験できる実践型カリキュラムを産学連携で実現させていきます。


新たなファッションの分野を開拓できる、活きた教育を

「卒業後、ファッションを仕事にして生きていく術を身に着け、真のファッションのスペシャリストとして活躍してほしい」
ファッションについての専門的な知識を養う学びの場を提供する香椎高校。

移り変わりの早いビジネスの状況を日々把握し、世の中を良くしたい想いを持つPear、そしてeコマースの実践を学ぶプラットフォームとしてのShopify。
「専門技術を学んでいる高校生が、単なる思いつき・流行ってるから・とりあえずやってみた」という経験ではなく、「ノウハウのある企業のアドバイスを受け、一から企画を立ててビジネスとして確立させる」という高校向けの授業という今までの枠にとらわれず、リアルで実践的な授業をおこなうことが、今回の意義であり任務です。
今回の共同授業が「産学連携でのキャリア教育」の事例の一つとして、福岡だけでなく日本全国へ広まっていき、また新しい事例を生むきっかけになるよう、今後も福岡から発信を続けて参ります。



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情報提供元：PRTIMES
本リリースの掲載元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000027904.html