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(2018/10/22)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:雪印ビーンスターク
《第59回日本母性衛生学会学術集会》で発表
雪印ビーンスターク株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:稲葉 聡)は、母乳調査をはじめとした乳幼児の栄養ならびに妊娠授乳婦の栄養に関する研究を実施しています。
今回、日本人を対象とした「ビタミンB6高配合の葉酸サプリメントのつわり軽減作用」に関する共同研究を、産婦人科医 島田茂樹先生と実施しました。本研究は日本人を対象とした初めての取り組みとなります。
◆本研究成果のポイント
妊娠初期において、1日25mgのビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩30mg)と400μgの葉酸投与は、吐き気などのつわりの症状を軽減する有効な方法であることが確認された。
◆発表概要
演題名 ビタミンB6高配合の葉酸サプリメントのつわり軽減作用
発表日時 2018年10月19日(金)13:50~14:30 演題番号O1-075
学会名 第59回日本母性衛生学会学術集会
会場 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(新潟市中央区)
発表者 山村 淳一 ※1、島田 茂樹 ※2
※1雪印ビーンスターク株式会社 商品開発部
※2マミーズクリニックちとせ
【研究概要】
○目的
ビタミンB6の高用量投与は、つわりの吐き気を軽減する作用が諸外国で報告されているが、本邦でのつわり対策としては一般的ではない。本研究では、日本人の妊婦を対象に、サプリメント形態で摂取させてその効果を確認した。
○方法
妊娠5~11週の妊婦を対象に、書面による同意を得て、1群22名の介入試験を実施した。被験者には1錠当たりビタミンB6を8.3mg、葉酸を133μg配合したサプリメントを、朝昼晩に1錠ずつ5日間摂取させた。その後に、4日間の後観察期間を設定した。吐き気と食欲はVAS法※3で、そのほかに嘔吐回数、食事回数などを毎日記録させた。
以上の試験計画は、社外弁護士と産婦人科医を含む倫理委員会で承認された。
○結果
試験を完了した被験者は20名であり、その20名を解析対象とした。被験者は平均29±5歳、在胎週数8±2週で、被験者の当該サプリメントの平均摂取率は97±5%であった。吐き気は20名中14名で改善が認められ、摂取4日目と5日目に摂取前と比較して有意な改善が認められた。食欲は5日目に改善傾向が認められた。嘔吐回数は、摂取前から嘔吐のあった8名中5名で減少した。食事回数には有意な変動は認められなかった。また、試験中に有害事象は認められなかった。
○考察
妊娠初期における1日25mgのビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩30mg)と400μgの葉酸投与は、吐き気などのつわりの症状を軽減する有効な方法であると考えられる。
※3 VAS法 痛み、吐き気、疲労感などの主観的指標を評価する方法(Visual analogue scale)
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