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(2018/12/7)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:一般財団法人地域創造
2019年2月24日(日)/NHKホール(東京・渋谷) 観覧無料
地域伝統芸能まつり実行委員会(会長:山折哲雄)および一般財団法人地域創造(理事長:板倉敏和)は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第19回地域伝統芸能まつり』を、2019年2月24日(日)にNHKホール(東京都渋谷区)で開催。同催事の観覧者を2019年1月31日(木)まで募集しています(観覧無料/募集人数2,500名、応募多数の場合は抽選)。
■観覧無料/はがき、インターネットで観覧者を募集中
観覧をご希望の方は、往復はがきに必要事項(詳細は次頁参照)を明記の上、当観覧応募事務局までご応募ください。なお、地域伝統芸能まつりホームページ(http://www.jafra.or.jp/matsuri/)からのご応募も可能です。
=応募締切:2019年1月31日(木)必着=
■伝統芸能の継承、地域活性化を目的に毎年開催
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域活性化を図る取り組みとして、2001年より毎年開催。18年間にわたり全国各地の祭事・芸能183演目を紹介してきました。
■今年度のテーマは「躍る」
第19回のテーマは「躍る ~身も、心も、弾む。~」。人々が喜び・驚き・期待などで生命感にあふれ、躍動する姿には、感謝・願い・祈りといったさまざまな思いが込められています。今回紹介する多彩な演目を通じて、各地の風土や日本文化の素晴らしさを再発見いただくとともに、郷土に親しみと誇りを持つきっかけになることを願っています。
■気仙沼市や熊本市、足利市など7地域による多彩な演目を披露
地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「盛岡さんさ踊り」(岩手県盛岡市)、「早稲谷鹿踊」(宮城県気仙沼市)、「花輪ばやし」(秋田県鹿角市)、「八木節」(栃木県足利市)、「三作神楽」(山口県周南市)、「長崎くんち 龍踊」(長崎県長崎市)、「熊本新町獅子舞」(熊本県熊本市)の地域伝統芸能7演目に加え、テーマに所縁の深い古典芸能として、狂言「呼声」(大蔵流)を実演。実行委員会委員による解説を交えながら、その歴史や地域性などもあわせて紹介します。また、会場内のロビーでは、出演団体の地元の文化・観光をはじめとした地域情報の紹介や、特産品の販売等も行う予定です。
『第19回地域伝統芸能まつり』 開催概要
■テーマ: 「躍る ~身も、心も、弾む。~」
■日時: 2019年2月24日(日) 14:30開演(13:30開場)
■会場: NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
■主催: 地域伝統芸能まつり実行委員会/一般財団法人地域創造
【地域伝統芸能まつり実行委員会】 ※50音順
板倉敏和(一般財団法人地域創造 理事長)
梅原猛(国際日本文化研究センター 顧問)
鎌田東二(上智大学グリーフケア研究所特任教授/京都大学名誉教授)
香山充弘(一般財団法人地方債協会 会長)
菅康弘(日本放送協会 理事)
下重暁子(作家)
田村孝子(公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
安田充(総務省 事務次官)
山折哲雄(国際日本文化研究センター 名誉教授)
山本容子(銅版画家)
■後援: 総務省/文化庁/観光庁/NHK
■協力: 日通旅行株式会社
■入場料: 無料(応募当選者)
■募集人数: 2,500名
■応募方法: 「はがき」または「インターネット」による
【はがきの場合】
往復はがきに、1.郵便番号・2.住所・3.氏名・4.年代・5.性別・6.電話番号・7.観覧希望人数(本人含む2名まで)を明記の上、下記宛先までご応募ください。
*未就学児も1名とします。
*返信はがきには、自分(応募者ご本人)宛の住所・氏名をご記入ください。
<応募先>
〒150-0047 東京都渋谷区神山町5-5 NRビル5F
「地域伝統芸能まつり」観覧応募事務局 (貴紙・誌・サイト名) 係
【インターネットの場合】
地域伝統芸能まつりHP( http://www.jafra.or.jp/matsuri/ )よりご応募ください。
◎ご応募いただいたお客様の個人情報は、本催事の抽選、当・落選告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。また、お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示・漏洩しません。
■応募締切: 2019年1月31日(木)必着
※当落の発表は、返信はがきの発送をもって代えさせていただきます。(ネット応募者へはメールにて当落通知)
■プログラム(予定):
1)盛岡さんさ踊り (もりおかさんさおどり)/岩手県盛岡市/1年ぶり11回目
2)熊本新町獅子舞 (くまもとしんまちししまい)/熊本県熊本市/2年ぶり5回目
3)八木節 (やぎぶし)/栃木県足利市/12年ぶり2回目
4)花輪ばやし (はなわばやし)/秋田県鹿角市/2年ぶり8回目
5)狂言 「呼声(よびこえ)」(大蔵流)/出演:山本東次郎 他
6)三作神楽 (みつくりかぐら)/山口県周南市/12年ぶり3回目
7)早稲谷鹿踊 (わせやししおどり)/宮城県気仙沼市/3年ぶり6回目
8)長崎くんち 龍踊 (ながさきくんち じゃおどり)/長崎県長崎市/9年ぶり4回目
※演目は変更される場合もあります。予めご了承ください。
■一般問合せ先: ハローダイヤル 03-5777-8600 (全日8:00~22:00)
『第19回地域伝統芸能まつり』 各演目の紹介
=地域伝統芸能=
◆盛岡さんさ踊り(もりおかさんさおどり) [盛岡県・盛岡市]
さんさ踊りは、藩政時代から受け継がれてきた踊りで、地域ごとに踊りや太鼓のリズムが異なり、盆踊りとして盛んに踊られてきました。1978年からは踊りを統一した「盛岡さんさ踊り」が毎年8月1日から4日まで開催され、今ではすっかり盛岡の夏のメインイベントとして定着しています。町内、職場、学校と老若男女の様々な団体が参加して、4日間で、踊り手、笛、太鼓あわせてのべ3万5千人ほどの群衆となります。勇壮な太鼓パレードと優雅な舞いが,盛岡の夏の夜を彩ります。また、2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」を奪還し、再び世界一の太鼓の祭りとなりました。
◆熊本新町獅子舞(くまもとしんまちししまい) [熊本県・熊本市]
1607年熊本城築城の折、城内の町人町として新町は生まれました。そこで住民がお祝いとして奉納したのが新町獅子舞のはじまりと伝えられています。後に、江戸中期の享保年間から藤崎八旛宮の秋季大祭に奉納されてきたもので、地域の人々の尽力により、今日まで伝承されています。藤崎八旛宮例大祭では、先ず奉納諸行事の先頭を切って、「獅子の飾卸」と称する清めのお祓いがあり、ベンガラ色の社殿にのぞむ境内で「天拝」と称する神事の舞が厳かに演じられます。更に牡丹の花車を中央に引き出して、雄獅子と雌獅子が牡丹の花の周りで戯れながら「牡丹の舞」が豪華絢爛且つ勇壮に演じられます。「牡丹の舞」は、地元の役者らによってあらたな獅子舞が伝授されたことが始まりで、後に歌舞伎役者市川右団次によって手直しされ、明治期に完成し今日に至っています。
◆八木節(やぎぶし) [栃木県・足利市]
八木節の発祥は、例弊使街道の宿場『八木宿』で、江戸末期から明治初期にかけて遊女の間で歌われていた『くどき節』を、現在の栃木県足利市堀込町に住んでいた渡辺源太郎(初代堀込源太)が荷馬車を引きながら早口に唄い替えたものがそのルーツといわれています。
源太は稀な美声の持ち主で、街道沿いの人々は仕事の手を休めて聞き惚れたと伝えられています。 こうして八木節は評判となり、大正初期には、レコードが発売され、当時としては驚異的な枚数の売上げを記録。さらにはラジオ放送の効果で八木節は全国に広まることとなりました。独特のリズムテンポが特出した個性的な民謡で、今でも多くの人々に愛されています。
◆花輪ばやし(はなわばやし) [秋田県・鹿角市]
花輪ばやしは、土地の守り神「産土神(うぶすな)さん」として古くから地域の信仰を集める、幸稲荷神社の祭礼において奉納される祭礼ばやしで、昭和35年から花輪神明社の祭礼が合流し現在の10町内による運行形式になった日本一の祭り囃子とも称賛される鹿角市最大の祭りです。祭りの期間の中で、8月19日・20日は、絢爛豪華な10の屋台が集合し、2日間に渡り競演を繰り広げます。地元の人はもちろん観光客も訪れて、華やかな賑わいを見せます。平成26年3月に「花輪祭の屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定。平成28年11月に「山・鉾・屋台行事」のうちの一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
◆三作神楽(みつくりかぐら) [山口県・周南市]
三作神楽は、和田三作地区(林・原赤・中村の三自治会を合わせて三作という)に古くから伝承され、7年目ごと(卯年・酉年)の式年祭で地元河内社に奉納されている神楽舞。その起源については定かではありませんが、大宝年間(701~703年)に飢饉と疫病にみまわれた際に、河内社に五穀豊穣と疫病退散を祈願したところ、村に平和が訪れたため、そのお礼に三村落総出で神楽を奉納するようになったのが始まりと伝えられています。神殿を設け、神迎えをして23の神楽舞を奉納するこの神楽は、神祭りの古風な形をとどめ、中世の華やかな芸能を取り入れて祭りの興奮を高めています。国指定重要無形民俗文化財。
◆早稲谷鹿踊(わせやししおどり) [宮城県・気仙沼市]
気仙沼市早稲谷地区に伝わる8頭の鹿踊りです。記録には1827年 (文政10年)、東磐井郡大原山口(現岩手県一関市大東町)の喜左衛門よりこの地に伝承されたものといわれています。毎年旧暦6月24日の前後に、地区内にある「甘酒地蔵尊」の祭典に奉納されています。災厄や疫病をはらう魔除けの踊りといわれていますが、本来は祖先の霊を供養する念仏踊りです。背中に竹を削って結束した4メートル以上のササラを立て、腰太鼓をさげ、唄いながら勇壮に踊ります。この太鼓のリズムは躍動的で、早稲谷鹿踊独特のものといわれています。宮城県指定無形民俗文化財。
◆長崎くんち 龍踊(ながさきくんち じゃおどり) [長崎県・長崎市]
龍踊は、日本三大祭の一つとして全国的に有名な諏訪神社の大祭「長崎くんち」の奉納踊(国指定重要無形民俗文化財)の一つで、勇壮な伝統芸能として広く知られています。龍踊は、中国で五穀豊穣を祈る雨乞い神事に始まったものといわれており、唐人屋敷と密接な関係にあった当時の本籠町の町民が唐人達の指導をうけ、三百余年の間に踊り方が非常に巧みになり、日本独特の巧妙な演技を見せるに至りました。長さ20mの龍体が唐服を着た玉使いが操る玉を追って独特な唐楽拍子に合わせて、まるで生きているかのように舞う様は実に壮観です。
=古典芸能=
◆狂言 「呼声(よびこえ)」(大蔵流)
どこか遠くに出掛けて無断欠勤が続いた太郎冠者。腹を立てた主人は、冠者が帰宅しているという情報を得て、次郎冠者を伴い太郎冠者の私宅に叱りに向います。次郎冠者が家の中の太郎冠者に呼び掛けますが、本人は居留守を決め込んで出てきません。「留守を預かる隣の者」と応えた声が太郎冠者の声と気づいた主人と次郎冠者は「平家節」「小歌節」と中世に流行した様々な音曲を使って呼んでみます。「太郎冠者どの内にござるか。内にござらばお目にかかろ」「太郎冠者どの留守でござる。ご用ござらば仰せおかれ」。最後、リズミカルに拍子をとる「踊り節」で浮き浮きと楽しく呼声を始めると、主従三人は夢中になって踊り出してしまいます。さて、結末はどうなりますか…。 出演:山本東次郎、他
『第19回地域伝統芸能まつり』 開催にあたって
地域伝統芸能まつり実行委員会 会長 山折哲雄
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化をはかる取り組みです。各地の伝統ある祭事や古典芸能が一堂に会し、個性を競い合う新たな“祭”が、日本文化の素晴らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りをもつ契機となることを願っています。
19回目となる今回のテーマは「躍る」。人々が、喜び・驚き・期待などで生命感にあふれ、躍動する姿には、感謝・願い・祈りといったさまざまな思いが込められています。
今回も、全国各地から選出された多彩な演目をお楽しみいただき、その歴史や地域性の一端に触れていただきたいと思います。
一般財団法人地域創造について
一般財団法人地域創造は、文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の地方団体等の出捐により1994年に設立されました。
財団事業として、地域における文化・芸術活動を担う人材の育成や、公立文化施設の活性化を図るための各種支援事業(音楽・ダンス・演劇・邦楽・美術・助成)など、多彩なプログラムを実施しています。
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