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(2019/1/24)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:公益財団法人日本ユニセフ協会
【2019年1月23 日 ロンドン 発】
今週ロンドンで開催された「世界教育フォーラム」で、世界の若者が、世界の指導者に対し、学校や学校の周辺で起きている子どもに対する様々な形態の暴力の撲滅へのアクションを求めました。
世界中の子どもと若者を代表し、南アフリカのクタゾ・シリマ(Khuthadzo Silima)さんと米国のジョナサン・フランカ(Jonathan Franca)さん(いずれも18歳)が、フォーラムに参加。ハイレベル会合に参加した各国閣僚に対し、学校を安全・安心な場所にするために子どもや若者が必要としていることをまとめたマニフェストを発表しました。
マニフェストの発表を前に、シルマさんは次のように語っています。「このマニフェストは、日々学校で暴力と向き合っている世界中の子どもと若者の声を代弁しています」「私たちが伝えたいメッセージは明確です。おとなは私たちの声に耳を傾け、学校における暴力の問題に真剣に取り組まなければなりません。」
シルマさんやフランカさんは、世界中から集まった100人を超える子どもや若者と一緒に、先月、世界160カ国以上の100万を超える若者からユニセフ(国連児童基金)に寄せられた声や、世界各地の学校で子どもたちの主導で実施された#ENDviolence Youth Talksシリーズと呼ばれる対話集会を通じて集められた数々の提案も参考にしながら、この「暴力撲滅のための若者によるマニフェスト(#ENDVoilence Youth Manifest)」をまとめました。
マニフェストは、次の行動を呼びかけています。
親、保護者、学校、政策立案者、コミュニティに望むこと: 生徒の意見を真剣に聞くこと、明確なルールを設定すること、武器を規制する法律を制定すること、登校・下校の安全を確保すること、安全な学校施設を提供すること、教員やカウンセラーに必要な研修を行うこと、知識やスキルの子どもたちへの提供を含め性暴力問題に取り組むこと。
生徒たち自身に望むこと: 他者に優しくあること、暴力を報告すること、自ら行動すること。
生徒一人ひとりの文化的背景や、ジェンダー、出自、障がいの有無、性的指向、国籍、人種、民族、移民であるか否か、宗教的背景などの違いに関わらず、学校が多様性に富み寛容の場であること。そして、暴力を受けた生徒はもちろん、暴力的な行動を起こした生徒も含め、すべての生徒が守られる場であること。
世界中のあらゆる場所で、子どもたちが助けを求めています。安全・安心に登下校ができて、学ぶことができて、明るい未来を築くことができる場所を求めているのです。
「暴力撲滅のための若者によるマニフェスト」は、ユニセフと英国国際開発省(DFID)、ユネスコ、子どもに対する暴力撲滅のためのグローバル・パートナーシップ(GPeVAC)、国連女子教育イニシアティブ(UNGEI)が推進する学校や学校の周辺で起きている子どもへの暴力撲滅のための国際的なキャンペーン「安全・安心な学校づくり(#Safe to Learn)」※の活動の一環として実施・発表されました。
ユニセフは、世界中の子どもと若者に、「学校における暴力撲滅(#ENDviolence in and around schools)キャンペーン」を通じて、学校や学校周辺で起きている様々な暴力に、彼ら・彼女たち自身がどのように対応しているのか、そして、そうした暴力を撲滅するためにどのような解決方法を用いているのかを伝えてくれるよう、呼びかけています。(詳細はこちら: https://uni.cf/end-violence )
マニフェストは、生徒間の喧嘩はもちろん、ギャングからの脅迫や、インターネットを含む様々な場所で起きているいじめ、体罰、性的なハラスメント、そして武器を使った暴力まで、世界中の学校現場で子どもたちが毎日のように様々な暴力に晒されていることを私たちに伝えています。世界の指導者たちは、今こそ、子どもたちの声に耳を傾け、あらゆる暴力の撲滅に向けた行動を起こす時だと、ユニセフは訴えています。
※国際キャンペーン「安全・安心な学校づくり(#Safe to Learn)」について
「安全・安心な学校づくり(#Safe to Learn)」は、2024年までに学校とその周辺で起きている子どもへの暴力を撲滅することを目標に、子どもに対する暴力撲滅のためのグローバル・パートナーシップ(GPeVAC)のメンバーでもあるユニセフ、ユネスコ、英国国際開発省(DFID)、国連女子教育イニシアティブ(UNGEI)が実施する世界キャンペーンです。(詳細はこちら: www.end-violence.org/safetolearn )
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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