[ ICT ]
(2016/8/24 05:00)
カプコンは交通系ICカードと任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドー3DSシリーズ」を連動させるゲームソフトを開発した。3DSにICカードをかざすと、乗車履歴をもとにゲームが進行する。3DSのIC読み取り機能を使ったゲームは業界初。鉄道各社などと提携し、特定の駅を訪れると多くポイントが加算されるなどの付加価値で集客し、地域活性化につなげる。販売時期や価格は未定。
JR東日本のスイカなど10種類のICカードに対応した。乗車履歴のほか、私用か仕事かなど駅を使った理由も登録でき、ゲームのキャラクターとのコミュニケーションに反映する。ゲームには国内9000以上の駅が登場。乗車履歴をゲームに反映するシステムは、ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区、原口宰社長、03・5447・7800)の協力のもと開発した。
現在、世界中で流行しているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」は、使用者が訪れた場所や移動した距離などに応じて進行する。一方、カプコンが開発したゲームは距離ではなく、乗降回数でゲームが進行する。今後は「ICカードの乗車履歴を使ったシステムをカプコンの既存タイトルにも活用したい」(野中大三プロデューサー)としている。
(2016/8/24 05:00)