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[ 環境・エネルギー ]
(2017/1/20 05:00)
政府が、地下深部に存在すると考えられている高温・高圧の水「超臨界水」を地上にくみ上げ、その蒸気でタービンを回す「超臨界地熱発電」(用語参照)について、岩手・秋田・福島の東北3県と、大分・鹿児島の九州2県を候補地として検討していることが分かった。2017年度に着手する超臨界水を有効利用したシステムの検証が終わった2―3年後をめどに、候補地での試掘の検討に入る考えだ。
■日本、世界3位の地熱資源量
5県は既に東北電力や九州電力が地熱発電所を構えている。
日本には米国、インドネシアに次ぐ世界第3位の地熱資源量があり、政府は再生可能エネルギーの普及を促進している。二酸化炭素(CO2)を排出せずに膨大なエネルギー量が期待できる超臨界地熱発電は、次世代の地熱発電として注目されている。
世界的に見ても、超臨界地熱発電を成功させた例はない。日本の地熱発電所は現在、約50万キロワット分が稼働中。...
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(2017/1/20 05:00)
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