[ ICT ]

ソフトバンク・テクノ、新卒“飛び級”採用−管理職手前スタート、給与35%増し

(2017/2/8 05:00)

ソフトバンク・テクノロジーは優秀な実績を持つ新卒採用者を対象に、入社直後に管理職手前の階級に配置する制度を導入する。初任給は通常の大学新卒比で最大35%増となる。情報セキュリティー技術を競う大会の入賞者らを想定し、高い階級を付与して早期の活躍を促す。2018年の採用から適用し、年間で最大30人程度を採用する予定。IT業界は人材不足が深刻化している。売り手市場の採用環境の中で、優秀な人材をひき付ける訴求力にする。

新制度は「グレードスキップ制度」。競技会の入賞や起業、民間非営利団体(NPO)の立ち上げなどの経験を持つ新卒者を募集する。高等専門学校卒業以上の学歴を持つ28歳未満の学生で、就業経験がないことが条件になる。

18年の新卒採用は一般採用を含めて30人を予定。制度対象者は最も高い階級で管理職の一つ手前に配置する。

同社は13年4月に人事評価を、経験を中心とした評価から、役割に対する成果や実績を中心とした評価に改めた。評価時期も年1回から2回に増やし、優秀な人材は昇進しやすい環境を整えた。社員が挑戦し、成長しやすい仕組みに変え、企業の成長につなげる。同様の考え方を新卒採用にも反映させる。

17年3月卒の大学生・大学院生の求人倍率は1・74倍。IT技術者をめぐる中途採用の獲得競争も激化している。このため同社は中途採用に加えて新卒採用を通じて優秀な人材を確保する。

IT業界では優秀な技術者の確保策として初任給を優遇する新卒採用制度を展開する企業が出てきた。DeNAは人工知能(AI)分野で優れた論文の執筆実績などがある人材を「AIスペシャリスト」として採用。LINEはプログラミング技能テストなどの採用選考での成績優秀者を「スペシャリスト」として採用する。

(2017/2/8 05:00)

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