【電子版】中国イノベーション事情（４）大手「ＢＡＴ」を猛追するニュース配信アプリ「今日頭条」

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  北京を走る電車の中でスマホを使う乗客たち（左、筆者撮影）と、ニュースを伝える「今日頭条」のスマホ画面

深層学習で個人ごと内容カスタマイズ／ユーザー投稿コンテンツも

スマートフォンユーザーが約６．６億人いる中国では、駅や電車の中でスマホを見る人が日本以上に多い。艾瑞咨詢（ｉＲｅｓｅａｒｃｈ）の調査によると、中国人のスマホユーザーの常用アプリは１位が連絡用メッセンジャー、２位が検索サイト、３位がニュースなどウェブページの閲覧で、スマホでニュースを読むのが当たり前の時代となっている。

振り返ってみれば、１９９０年代に中国でインターネットが普及し始めた頃は、ネットユーザーにとっては、ヤフーや新浪（シナ）、捜狐（ソウフ）など大手のポータルサイトが、ニュースの提供を含め重要な存在だった。その後、検索エンジンの大手百度（バイドゥ）や、インスタントメッセンジャーをはじめさまざまなネットサービスを手がける騰訊（テンセント）も、ニ...