TOPPAN HD、米社の軟包装事業買収

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  米ソノコが生産しているパッケージ

ＴＯＰＰＡＮホールディングス（ＨＤ）は１９日、米国を中心に消費者向けパッケージ事業などを手がける米ソノコプロダクツ（サウスカロライナ州）の軟包装事業と熱成形容器事業を買収することで同社と合意したと発表した。取得額は１８億ドル（約２７１３億円）を予定し、ＴＯＰＰＡＮＨＤとして過去最大のＭ＆Ａ（合併・買収）となる。環境配慮型パッケージ市場を深耕し、成長領域と位置付けるサステナブル変革（ＳＸ）事業の拡大を図る。

買収完了は２０２５年４―６月を見込む。ソノコは軟包装事業と熱成形容器事業で食品や小売り、医療など向けにパッケージを製造・販売。北米の主要な消費財メーカートップ１０社全てを含む顧客基盤を持つ。両事業では北米・南米を中心に２２の製造拠点を置き、正社員は４４８５人。２３年度の売上高は約１３億ドル。

ＴＯＰＰＡＮＨＤはソノコの顧客基盤を生かし、透明蒸着バリアーフィルム「ＧＬ　ＢＡＲＲＩＥＲ（バリアー）」を使用した軟包装パッケージをはじめとするＳＸ商材の展開を米州で加速する。米州でのパッケージ事業の売上高はソノコ買収により２３年度時点比９倍に拡大する。

環境配慮型パッケージの普及は欧州で先行するが、ＴＯＰＰＡＮＨＤはその潮流が米国にも波及するとみる。２１年には米インターフレックスグループ（ノースカロライナ州）を買収したが、同パッケージの伸びしろはまだあると判断してソノコ買収を決めた。麿秀晴ＴＯＰＰＡＮＨＤ社長は「米州の基盤を作り世界のサステナブルパッケージのリーダーの１社として地位獲得を目指す」と述べた。