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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/24 05:00)
【名古屋】核融合科学研究所は、超電導核融合プラズマ実験装置である「大型ヘリカル装置」(LHD)で重水素プラズマを用いたところ、イオン温度1億度C以上を達成した。プラズマ性能向上のために軽水素プラズマを重水素プラズマに切り替えた結果、軽水素での最高温度の9400万度Cを上回った。今後は最終目標の同1億2000万度を目指し、核融合炉の実現に貢献する。
今回、LHDの真空容器に100万分の1気圧程度の重水素ガスを入れ、マイクロ波電波を入射して重水素プラズマを生成した。その後、プラズマ中に高エネルギーの重水素ビームを入射して加熱。ビーム調整や不純物除去などでさらに温度を高めた結果、イオン温度1億度Cを超えた。
(2017/4/24 05:00)