[ オピニオン ]
(2017/6/13 05:00)
プレゼント選びは難しい。書店をのぞくと手みやげや贈り物のハウ・ツー本がたくさんある。同様の思いを抱く人が多いのだろう。贈った側の人柄を表すだけに、つい慎重になってしまう。
ぐるなびの『接待の手土産』編集部によると、約400人の秘書に聞いた喜ばれる手土産の1位は「わざわざ感や高級感が漂う希少価値の高い品」。2位は「先方の好物」、3位は「先方の家族の好物」と続く。
希少価値の品を探したり、先方の好みを知ったりするには事前のリサーチが必要だ。ただ喜ばせるためにはサプライズも欲しいので、リサーチもこっそりやらなければならない。
ビジネス上の贈答品は別として、いま読者の多くが悩んでいるのは18日に迫った「父の日」ではないか。日本生命保険が2016年度に実施した調査によると、贈る側、贈られる側ともに人気が高いのは「食事・グルメ」だそうだ。一方、ギャップがあったのは「手紙・メール・家族が描いた絵」。もらう人のうれしさは、贈る側の想像以上なのだとか。
親しい相手なら手間をかけて選ぶより、心の温かさを伝えることの方が大事なのかも知れない。プレゼントの思案に疲れ果てるより、まず父親に顔でも見せてはいかが。
(2017/6/13 05:00)