[ オピニオン ]
(2017/6/22 05:00)
14歳の中学生プロ棋士、藤井聡太四段が21日、王将戦1次予選で勝利し、30年ぶりに歴代最多連勝記録に並んだ。20日に引退した加藤一二三九段にデビュー戦で勝利して以来、公式戦では1度も負けたことがないという。26日の対局で勝てば、前人未到の29連勝を達成する。
先日、東京都内の高層ビルにある“秘密基地”を見学した。NTT子会社で、昨年発足したNTTセキュリティのセキュリティオペレーションセンターだ。世界10カ所に配置し、約200人のアナリストが顧客約3000社に対するサイバー攻撃を常時監視し、対策サービスを提供する。
NTT副社長で同社社長の澤田純さんは「人材不足が悩ましい」と話す。外国人を中心に高度なセキュリティー知識を持つ人材の引き抜きも盛んだそうで、新たな給与体系の導入も計画しているという。
情報通信研究機構は25歳以下の若手を対象としたセキュリティー人材育成事業を始めた。選抜した47人には、大学生や高専生に混じって、10歳の小学生と14歳の中学生も参加している。
幼児の頃からデジタル機器に親しむだけに、早期教育は有効だろう。藤井四段のようなセキュリティー分野の中高生プロアナリストが生まれてもいい。
(2017/6/22 05:00)