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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/28 05:00)
食洗機に食器を効率よく詰め込むには、配置に頭を使う必要がある。一度の洗浄ですべての食器を洗いたいが、無理に詰め込むと洗い残しが出てしまう。配置はさながら立体パズルのようだ。それならば人工知能(AI)に解かせてしまえば時間の節約になると、食器配置を最適化するAIが開発された。
28カ所の収納場所を持つ洗浄カゴに16種の食器を詰め込む。横浜国立大学の前田雄介准教授は、「まじめに全条件を計算すると最適解を求めるのに1週間はかかる。AIを使えば、数秒でそれなりの答えを出せる」。
ただAIの指示通りに人間が食器を入れる作業は変わらない。「少しくらい洗い残しが出ても構わない」と食器配置に悩まなければ最適かどうかは気にならない。AIの無駄遣いかスマートな応用例かは意見の分かれるところだ。こんなAIのぜいたくな使い方に慣れたとき、本当のAI時代がやってくるのかもしれない。(随時掲載)
(2017/6/28 05:00)
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