[ 機械 ]

榎本機工、CFRTPシートを毎秒100mm以上成形できる新型プレス

(2017/7/11 05:00)

  • 車や航空機部品メーカーなどに売り込む(160RES型)

【相模原】榎本機工(相模原市緑区、榎本良夫社長、042・782・2842)は、炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)のプリプレグシートを高速成形できるサーボ駆動式スクリュープレス「160RES型」を発売した。ラム速度は毎秒100ミリメートル以上で短時間の成形が可能。プレス能力160―1000トンの4機種のラインアップ。価格は3000万円(消費税抜き)から。航空機・自動車部品メーカーを中心に発売後の1年間で5台程度の販売を見込む。

新型プレス機は、CFRTPのプリプレグシートを加熱装置で溶融点近くまで加熱し、比較的低温に余熱した上下の金型間にロボットで搬送して成形する。下死点では、クッション装置と特殊停止装置により成形後のシートを瞬間保持し、低温に保たれた金型により、一気に冷却する。

ワーク(加工対象物)への加圧と冷却の時間を短縮できるため「高速成形を実現できる」(榎本社長)としている。こうした特徴を生かし、CFRTPシートの成形における生産性向上を求める自動車や航空機の部品メーカーなどに新型プレスを売り込む。

スクリュープレスはクランク機構や油圧機工と比べてラム速度が高速で、下死点がない特徴があるため、成形のフレキシブルなプログラムが可能。サーボ駆動式なので高速成形時でも成形スピードを容易に調整できる。

→ MF-Tokyo2017特集

(2017/7/11 05:00)

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