[ ICT ]
(2017/10/31 11:30)
米アップルが2018年に発売するiPhone(アイフォーン)およびiPad(アイパッド)について、モデムチップをはじめとする米クアルコム製の部品を採用しない方針だとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が31日に報じた。関係者の話として伝えたもので、アップルはインテル製単独か、あるいはインテルと台湾・メディアテックのモデムチップを採用する可能性があるという。
クアルコムは携帯端末と無線ネットワーク間の通信を行うモデムチップの最大手。iPhoneが誕生して以降、アップルはクアルコムと10年来の取引があるが、今年に入ってから訴訟合戦を繰り広げ、両社の関係は冷え込んでいる。
1月には携帯電話向け半導体市場での有利な地位を利用して法外な特許利用料を求めたとしてアップルがクアルコムを提訴。それに対し、クアルコムも7月、アップルが無線関連技術の特許を侵害しているとして、iPhoneとiPadの一部製品の米国への輸入差し止めを米国際貿易委員会(ITC)に請求している。
(2017/10/31 11:30)