[ オピニオン ]
(2017/11/16 05:00)
20年前のきょう、サッカー日本代表がイラン代表との死闘を制してワールドカップ(W杯)初出場を勝ち取った。開催地であるマレーシアの地名から後に「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれ、延長戦で投入された“野人”岡野雅行の決勝ゴールに日本中が沸いた。
この20年で日本サッカー界は長足の進歩を遂げた。有望な若手が続々と現れ、欧州リーグで活躍する選手も増えている。今や日本代表はアジアでは抜きんでた存在である。
1998年にW杯に初出場を果たして以降、来年のロシア大会を含めて6大会連続出場を達成した。若い世代には「日本がW杯に出場することは当たり前」という感覚を持つ者も多いだろう。
日本代表がW杯に出場すると、デジタル家電購入や海外旅行などの需要が喚起され、日本経済に約3000億円の波及効果があるといわれる。チームが勝ち進めば国全体が盛り上がる。人々の消費意欲がかき立てられることで、押し上げ効果はさらに膨らむ可能性もある。
先日の親善試合で、日本代表はブラジル代表に完敗し、アジアの盟主の鼻っ柱をへし折られた。経済活性化の期待も込めて、来年の本大会までにチームを立て直し“ロシアの歓喜”を巻き起こしてほしい。
(2017/11/16 05:00)