日野自、ハイブリッド大型トラック 来夏投入

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日野自動車は１７日、ハイブリッドシステムを搭載した大型トラック「プロフィア・ハイブリッド＝写真」を開発し、２０１９年夏に発売すると発表した。下り坂での減速エネルギーを効率的に回生活用する。社内試験でディーゼル車両に比べて約１５％の二酸化炭素（ＣＯ２）削減効果が得られた。年間４７００リットルの燃料（５６万円相当）を削減できると見る。

新型車は平地での定速走行時にモーターのみで走行し、登坂などの高負荷時にモーターとエンジンで走行する新しいハイブリッド制御技術を搭載した。国内の主要高速道路は上下の勾配が多く、減速時の走行で大容量の回生エネルギーを得られることから、同システム導入に踏み切った。変速機は１２速機械式自動変速機（ＡＭＴ）を採用する。最大積載量は１４・５トンになる。

全地球測位システム（ＧＰＳ）などによる自車位置情報と３次元地図情報から走行ルートの勾配を先読みし、人工知能（ＡＩ）が走行負荷を予測するシステムを初めて採用する。１００キロメートル先までの標高情報や、１０キロメートルごとの勾配情報をＡＩが判断し、バッテリー使用などを最適化して燃費性能を高める。