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[ 科学技術・大学 ]
(2018/11/3 14:00)
国際天文学連合(IAU)は、宇宙が膨張していることを示す「ハッブルの法則」を「ハッブル・ルメートルの法則」と呼ぶよう推奨することを決めた。教科書の表記なども変わる可能性がある。
米天文学者エドウィン・ハッブルは1929年、遠方の銀河は遠ざかっており、その速度は地球からの距離に比例することを発見。宇宙がビッグバンから始まり、現在も膨張を続けていることの証拠として、高校の地学教科書にも載っている。
ところが、ベルギーの天文学者ジョルジュ・ルメートルもその2年前、同様の考え方を発表していた。論文がフランス語で書かれていたことなどが影響し、ハッブルの影に隠れた形になっていた。
IAUは8月の総会で、ルメートルの名を加えることを提案。会員による電子投票の結果、約8割が賛成し承認された。国立天文台の渡部潤一副台長は「ルメートルの功績が正当に評価された」と話している。(時事)
(2018/11/3 14:00)