(2021/8/6 05:00)
日本機械学会は機械技術の発展に寄与した製品や施設などを認定する2021年度の「機械遺産」として9件を認定した。あす7日「機械の日」に認定証を贈る。
選定された中の一つ「江戸前寿司自動にぎり機 ST―77 寿司ロボット1号機」は、1981年に鈴茂器工(東京都練馬区)が開発した日本で最初のすしロボット。
創業者の鈴木喜作氏が、職人がシャリを握る動作を徹底的に研究し「つまんで崩れず、口に含んでほぐれる食感」と同じ完成度を実現させた。今では世界80カ国以上にすしロボットを輸出する世界トップメーカー。
外食産業がお客さんの同社は、コロナ禍でどんな影響を受けているのか。販売促進課長の小野寺広さんによると「国内販売は上向きです」。大手すしチェーンやスーパーが、持ち帰りずしの販売を強化したことから、すしロボットの需要はかえって増えているのだという。
「世界のすしブームは続きますし、海外では人が握ったものよりロボットの方が衛生的という評価が定着しそうです」と、新たなビジネス拡大への期待を語る。日本が誇るすし文化とロボット技術が、コロナ後の世界でさらに飛躍する姿を早く見てみたい。
(2021/8/6 05:00)
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