第一生命、信託会社と顧客支援拡大 相続登記など承継分野強化

(2023/11/30 12:00)

  • 第一生命保険執行役員・江藤正樹氏 

第一生命保険が業務提携先の山田エスクロー信託(横浜市西区)との協業範囲を拡大している。従来の遺言作成などの信託業務にとどまらず、2024年4月に施行される相続登記の義務化を踏まえた契約者向け不動産登記のサポート業務まで範囲を広げた。江藤正樹執行役員に連携の狙いや今後の展開について聞いた。

―信託会社と組む理由は何ですか。

「当社は顧客体験価値(CX)デザイン戦略で、保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆の四つを重点領域に掲げる。山田エスクローと組むことで、承継分野のCXを強化できる。山田エスクローは全国48カ所に拠点があり、当社と全国規模で協力関係を築けるのが強みだ」

―連携の成果は。

「19年10月に業務提携し、これまで累計2000人超の顧客を山田エスクローに紹介し、約650人の顧客が実際に信託サービスを利用している。紹介した顧客からは『保険会社が信託の紹介までしてくれるなんて』と、お褒めの言葉をいただく。当社のファン獲得につながっていると感じる」

  • 資産形成・承継・相続アドバイザーは山田エスクローとの協業を生かして信託の相談に応じる(アドバイザーの研修風景)

―今後の課題は。

「当社は約3万7000人の営業職員を抱える。まだすべての職員に信託の取り組みが浸透できているわけではない。職員向けの研修などを行い、顧客への信託の提案活動を積極化したい。24年の相続登記の義務化に向けては、自治体とも連携し、まずセミナーの開催で周知活動を行う。土地の登記で課題を抱える人は多いと思う。山田エスクローと連携し、適切な専門家を紹介して顧客の課題解決に貢献したい」

(2023/11/30 12:00)

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