(2023/12/4 17:00)
住友化学は4日、合成繊維原料のシクロヘキサノン事業から撤退すると発表した。愛媛工場(愛媛県新居浜市)の製造設備を2024年3月末をめどに停止する。原材料価格高騰や、世界経済の回復遅れに伴う市況の大幅低迷など事業環境が大きく変化したことで、安定的な収益確保が難しくなった。同製造設備は1973年3月に操業を開始。生産能力は年10万トン。
また同社は子会社のサンテーラ(東京都中央区)の農業用ポリオレフィンフィルム事業を、タキロンシーアイが新設する子会社「タキロンシーアイサプライ」(東京都港区)に譲渡する。
住友化学は業績改善の取り組みとして約30件の事業で売却を含めた再構築を進めている。着実な事業の再構築を通じて24年度の業績のV字回復や財務体質の強化につなげたい考えだ。
(2023/12/4 17:00)
総合1のニュース一覧
- 伊藤忠、系統用蓄電所向け投資ファンド運営 100億円規模組成へ(23/12/04)
- KDDIなど181者、NTT法廃止改めて反対 「公正競争に影響」(23/12/04)
- 住友化学、合成繊維原料シクロヘキサノン事業撤退 来春に愛媛工場の生産停止(23/12/04)
- 大林組、技能者不足でロボット開発 耐火被覆吹き付け自動化(23/12/04)
- 川重ファシリテック、グループ力生かし差別化 工場自動化を支援(23/12/04)
- ミツワ精機、賃加工から転換 省力化装置を自社設計(23/12/04)
- 挑戦する企業/双日(1)持続的な価値創造へ 非資源シフトで基盤強化(23/12/04)
- ラピダス、EUV導入 技術者300人年内確保 米IBMなどに派遣(23/12/04)
- リケジョneo(248)森トラスト・網代智子(あじろ・さとこ)さん(23/12/04)
- 産業春秋/いちご王国の主役交代(23/12/04)