(2024/1/15 17:00)
日本工作機械工業会(日工会)が15日発表した2023年12月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比9・9%減の1265億7300万円となり、12カ月連続で前年同月実績を下回った。前月比は9・2%増と2カ月連続で増加し、3カ月ぶりに1200億円を上回った。欧米での金利高の影響や中国景気の不透明感などから、設備投資の様子見が続いているようだ。
23年10―12月期の受注額では前四半期となる同年7―9月期と比べ2・3%減と大きな落ち込みはなかった。日工会では「受注の力強さにやや欠けるが、一定の底堅さが感じられる」(調査企画部)と見る。
内需は前年同月比10・5%減の378億3100万円となり、16カ月連続で減少。外需は同9・7%減の887億4200万円と12カ連続で減少した。
23年暦年の受注実績(速報値)は、前年比15・5%減の1兆4860億400万円と、3年ぶりの減少となった。受注水準としては過去7番目だった。
内需は同21・0%減の4764億100万円だった。3年ぶりに減少し、5000億円も3年ぶりに割り込んだ割り込んだ。外需は同12・7%減の1兆96億300万円だった。3年ぶりのマイナスとなったが、コロナ禍前の19年(7367億1200万円)は上回った。内需は半導体製造装置関連や自動車向けが思うように回復せず、外需は景気が低迷した中国の大幅な減速が響いた。
日工会は賀詞交歓会で24年の年間受注額について1兆5000億円になるとの見通しを示しており、23年実績と比べると0・9%増となる。
(2024/1/15 17:00)
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