パイオニア、社内掲示板に体操動画投稿 社員の健康意識向上促す

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  　　　　「本日の体操」の様子。家族と取り組む社員もいるなど、好評だ

パイオニアは社員の健康意識向上を目指す取り組みを進めている。４月に人事総務本部に健康推進センターを新設。コロナ禍を機に在宅勤務と出社勤務を併用するハイブリッド形式になった勤務体系で課題になる運動不足の対策として、９月から社内掲示板への「本日の体操」の投稿を開始。健康に関するオンラインセミナーの開催などで社員の健康増進に努めている。

同社は出社勤務だけでなく、業務内容などに応じて在宅勤務も可能にするなど柔軟な働き方を可能にしている。在宅勤務は通勤の負担が軽減できる一方で、勤務時間と休憩時間の切り替えが難しいことによる働き過ぎ、通勤時の移動による運動も減少することなどによる健康リスクの増加が課題になっていた。

以前から同社では、社員や社員の家族も参加できるウオーキングキャンペーンを実施するなど健康意識の向上に努めてきたが、これらの課題に対して４月に健康推進センターを新設。社員それぞれの「自立」をキーワードにメリハリを付けた働き方による生産性向上などを目指し、健康への意識付けへの取り組みの検討を始めた。

９月からは社内のオンライン掲示板に「本日の体操」の投稿を開始。健康のための運動に「興味を持ってもらい、飽きないように」（健康保険組合の石田真由美事務長）体操を選んで、動画を投稿している。

社員それぞれが考える健康面の課題に対しては、睡眠などのテーマで社員自ら質問できる対話型オンラインセミナーを年間４回、短時間の動画を年９回配信している。セミナーでは事前に講師と社員が持つ健康面での悩みの内容を共有するなどの工夫をしたことで、参加した社員から好評を得ている。

人事総務本部人事総務グループ人事企画部人事課の矢川公介課長は「取り組みを相互に共有できているので、将来的には広げていきたい」と健康を意識するきっかけづくりの取り組みを広げていく考えだ。