【働き方相談】細部にこだわる人へ どう対応すれば

【Ｑ】細部にこだわる人への対策

チームメンバーの１人が細部にこだわり過ぎて、作業に時間がかかっています。どう対応したらいいでしょうか。（愛知県）

【Ａ】成果物の用途を明確に

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細部へのこだわりは品質を高めるために欠かせませんが、過剰になると作業効率の低下だけではなく、不必要なことをやっていると見なされることもあります。作業を依頼する際は、目的と成果物だけではなく、その成果物が誰に対して、どのように使用されるかまでを具体的に伝えることが重要です。例えば「依頼した資料はチームミーティングで使うので、数字は概算で大丈夫です」と伝えることで、どのくらいの品質で作ればいいのか相手もイメージがしやすくなります。

さらに、作業や進展を管理できるツールを活用することで、作業の全体像や優先順位を把握しやすくなります。これにより、役割や責任も明確になり、作業にかけられる時間を適切に管理しやすくなるため、不必要なこだわりを減らすことが可能です。

「やるべきこと」と「やれたらいいこと」を区別するために、最低限やらなければいけない事項のみをチェックリストとしてまとめるのも有効です。これが完成基準になり、無駄なこだわりから解放されます。

また、定期的なミーティングを設け、メンバーが気になっていることや課題について話し合い、フィードバックとサポートを提供することも重要です。これにより、メンバーの不安を減らし、自信を持って作業に取り組むことができるようになります。

これらのアプローチを組み合わせることで、細部への過度なこだわりを適切に管理し、生産性を向上させることができます。質とスピードのバランスを見極め、柔軟に対応しながら、チーム全体の成果を最大化していきましょう。

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経営アドバイザー　飯田剛弘

ビジネスファイターズ　合同会社　ＣＥＯ／マーケティングや海外関係の支援、チャットＧＰＴ・人工知能（ＡＩ）の活用の研修や経営層向けのアドバイザーやサロン運営も行う／中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー／著書に『令和上司のすすめ』（日刊工業新聞社）など７冊。