積水化学、ゼロエネリノベ住宅拡大 提携で中古・戸建ての知見融合

(2024/3/21 12:00)

積水化学工業の住宅カンパニーは2023年4月にマンションリノベーション大手のリノベる(東京都港区、山下智弘代表取締役)と資本業務提携を結んだ。競合でもあるリノベるとタッグを組んだ目的などを宮下健執行役員に聞いた。

  • 積水化学工業執行役員・宮下健氏

―協業の狙いは。

「人口減少に伴い新築住宅の着工数が減少する中、当社ではストック(中古住宅)領域に力を入れている。しかしストック事業では主に当社の住宅を購入したオーナー向けにリフォームや買取再販を行っていた。一般向けに展開し業容の拡大を図るに当たり、リノベるが持つ不動産流通網や消費者から人気の高いデザインの発想力に注目した」

―リノベる側のメリットは。

「リノベるはマンションリノベが中心で、これから戸建て住宅にも本格参入しようとしている。一方で我々は戸建て住宅や高断熱化の知見が豊富だ。両社の知見を合わせることでできるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)リフォームマンションは業界でも数少なく、差別化できる」

  • 積水化学工業とリノベるが手がけたZEH水準リノベーションのマンション住戸

―協業開始からまもなく1年がたちます。

「第1号案件は竣工し売却も完了した。現在はリノベるの情報網で取得したマンション住戸や当社のオーナーから買い取った一戸建て住宅の買取再販も行っており、デザインにはリノベるにも入ってもらっている」

―今後の展望は。

「25年度にはZEH水準リノベマンションを業界トップ水準の年間100―200棟供給したい。また、既存の住宅や集合住宅をリノベーションする街づくり開発なども視野に入れている」

(2024/3/21 12:00)

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