伊藤忠、辻本郷ITCと提携 中堅・中小向けDX支援基盤の運用開始

(2024/3/21 17:00)

伊藤忠商事は21日、辻・本郷ITコンサルティング(辻本郷ITC、東京都渋谷区)と資本・業務提携し、中堅・中小企業向けのデジタル変革(DX)支援プラットフォーム(基盤)の運用を開始したと発表した。デジタル技術の実装による業務効率化などに悩む中小とITサービス会社にマッチング機会を提供する。辻・本郷グループが持つ1万7000社以上の顧客基盤と伊藤忠のデジタル事業群を融合する。3年以内に同基盤上で年間1000件の受注を目指す。

伊藤忠は辻本郷ITCの株式3割弱を取得して持分法適用会社化したほか、同社に取締役として2人を派遣して連携を強化する。DX支援基盤には、伊藤忠の業務提携先のPRONI(プロニ、東京都品川区)が持つ約2500社のITサービス会社や伊藤忠テクノソリューションズ(東京都港区)などが参画して顧客ニーズに応える。

クラウドサービスの普及によりコストを抑えてITシステムを導入できる環境は整いつつあるが、業務課題に適したシステムの選択や運用に悩む中堅・中小企業は少なくない。DX支援基盤を通じて広くマッチング機会を提供し、課題解決につながるITサービス会社やシステムを見つけやすくする。

大手商社ではデジタル技術を活用したサービス提供や事業効率化の動きが広がっている。三菱商事は製造業向けに工場の生産データを収集・分析できるシステムの提供を開始。三井物産は石油・ガスの生産貯蔵設備に人工知能(AI)を使って故障予知ができるシステムを実装し、生産性の改善を後押ししている。

(2024/3/21 17:00)

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