(2024/3/21 17:00)
FOMC年内利下げ3回維持、警戒感後退
米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を公表し、政策金利の誘導目標を5・25―5・50%に据え置いた。2024年の利下げ回数の中央値は3回が維持された。利下げ回数縮小への警戒感の後退による米株高を受け、21日の東京株式市場は日経平均株価が800円超値上がりした。
金利の据え置きは5会合連続。堅調な米経済を背景に、会合後の声明文は前回の1月会合の内容がほぼ維持された。FRBは雇用最大化と長期的なインフレ率2%の達成を目指し「目標を妨げる可能性のあるリスクが生じれば、金融政策の姿勢を適正に調整する」とした。
FOMC参加者による四半期ごとの金利・経済見通しは、年内に3回利下げする予想が最も多かった。前回23年12月は3回と予想したのが19人中6人だったが、今回は9人に増えた。会見したパウエル議長は「インフレ抑制への良好な進展は続いている」とし、先行きへの不透明感から「24年に利下げする可能性は高いがデータ次第」と述べた。
FRBが利下げ姿勢を維持したことで買い注文が広がり、米国市場はハイテク関連株を中心に上昇。1ドル=150円台の円安基調も支えとなり、21日の東京市場は自動車関連株など輸出産業が上昇した。日経平均株価の終値は前日比812円6銭高の4万815円66銭で、4日の最高値を更新した。上昇銘柄が拡大すれば、さらなる株高の可能性もありそうだ。
(2024/3/21 17:00)
総合1のニュース一覧
- JAXAと三菱重工、「H3」3号機を一部公開 来年度打ち上げ(24/03/21)
- 伊藤忠、辻本郷ITCと提携 中堅・中小向けDX支援基盤の運用開始(24/03/21)
- 日経平均、800円超高で最高値更新 米株高を好感(24/03/21)
- AIで食肉ムダなく切り出し 前川製作所、除骨ロボが刃物の軌道計算(24/03/21)
- 積水化学、ゼロエネリノベ住宅拡大 提携で中古・戸建ての知見融合(24/03/21)
- 建機の稼働情報を遠隔管理 コマツ、車両サポート効率化(24/03/21)
- NTT、公募型制度で役員候補育成 経営の資質養う(24/03/21)
- つなぐ/新時代を読む(3)三菱電機取締役常務執行役・武田聡氏(24/03/21)
- 生成AIと知財保護の両立 政府、考え方を整理(24/03/21)
- オークファン、中国・義烏市場に進出 日本製品展示(24/03/21)
- 産業春秋/日本の生成AIは“詰み”寸前か(24/03/21)