日本オラクル、国内に10年1.2兆円投資 データセンター増設

• 

  会見する日本オラクルの三沢社長

日本オラクルは１８日、日本事業に今後１０年間で８０億ドル（約１兆２０００億円）以上の投資を計画していると発表した。日本のデータセンター（ＤＣ）を増設するとみられるほか、ＤＣの運用や顧客支援を担うチームについて日本在住の人材を雇用して増強する。クラウドサービスや人工知能（ＡＩ）活用の需要拡大に応える。デジタル分野の主要技術で海外に依存しない日本の「デジタル主権」を支援する。

同社が東京と大阪に所有しているＤＣを増設する見込み。先端的な画像処理半導体（ＧＰＵ）を導入してクラウド基盤の処理能力を向上するとみられる。同日、都内で記者会見を開いた三沢智光社長は「日本の相当な数の基幹システムに当社のクラウドを活用いただいている。顧客支援の拡大が必要だ。日本語でしっかりサポートできるようにする」と述べた。

人員増強の具体的な数は明らかにしていないが「それなりの規模を予定する」（同）とした。