産業春秋/宇宙航空で日本を元気に

(2024/6/21 05:00)

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は研究開発機関であるとともに、実施機関でもある」。山川宏理事長は日本記者クラブの会見で、その役割を語った。

JAXAと言えば真っ先に、ロケット開発や日本人宇宙飛行士を思い浮かべるだろう。19日付弊紙でも、天体衝突防止の研究組織新設を報じた。小惑星探査機「はやぶさ2」の科学系ミッション責任者だった吉川真准教授が研究リーダーに就いた。国立研究開発法人の名の通り研究開発が第一だ。

実施機関の役割はロケットを打ち上げ、衛星を活用・運用すること。宇宙から台風や集中豪雨、洪水、土砂災害、火山噴火、地震、森林火災、津波を観測する。人類の未来に向けて遠い宇宙を探査するとともに、国民生活の今に役立つことを行っている。

能登半島地震では気候変動観測衛星「しきさい」が火災を検出。「だいち2号」が地盤の隆起・沈降を観測した。この観測精度を高める「だいち4号」は30日に打ち上げられる。

さらに宇宙産業振興に力を入れている。2018年以来、産業界・学界との共創プロジェクトの活動は48件に上り、11件が事業化された。山川理事長は「宇宙航空で日本を元気に」すると意気込む。

(2024/6/21 05:00)

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