「会社のお母さん」に さくらケーシーエス執行役員産業事業部副事業部長・山根美貴子氏に聞く

(2024/6/25 12:00)

4月1日付で執行役員になりました。当社で初めての女性の執行役員です。技術者として産業事業部に長らく在籍し、職場の社員や若手の話の聞き役や教育係となっていることなどから事業部長に「産業のお母さん」と呼ばれていました。執行役員になったので、「これからは会社のお母さんに」となっています。今後は全社を見渡す必要があります。若手の教育プログラムの適用範囲を広げるなどしています。

当社はシステムインテグレーターです。在籍する産業事業部は主に兵庫県を中心とした企業のお金とモノの在庫管理を行う基幹システムを手がけます。発注されたプログラムを手順書通りに作るプログラマーからキャリアを始め、その集大成でシステム設計をするのがシステムエンジニア(SE)。SEのさらに上にプロジェクトマネージャーがいます。

外国語学部の出身ですが、当社は未経験者も指導するため特にハードルを感じることはありませんでした。ただ男女雇用機会均等法施行の1986年に入社した当時、社内の女性はプログラマー止まりという認識。また給与の格差もありましたが数年かけて、男女平等に近づいていきました。

入社時に配属された姫路市の拠点内の開発部隊は女性が多く、3年目でリーダーになるなど男性並みにSEになるのが早かったです。この仕事は論理的に文章を書けることや顧客とのコミュニケーションが大事。体力というより頭脳勝負です。また、上司など周りの環境に恵まれました。仕事の機会が男性と同等に与えられたら、私以外にも人材が育つのではないかと思います。

育児休暇は、社員の声があったため休暇前の職場に復帰できる制度になっています。グループ長になった時に、育児休暇をとりました。仕事が面白く、仕事を辞める選択肢はありませんでした。制度の活用と家族の助けで子育てし、その子も大学生に成長。(家庭でも)男女平等なので今では、夕飯を作って仕事帰りを待ってくれています。それが毎日の楽しみです。

(2024/6/25 12:00)

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