三井物産、UAEでクリーンアンモニア製造 総事業費500億円超

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  ＵＡＥで建設予定のクリーンアンモニア製造プラント（イメージ）

三井物産は２５日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のアブダビ国営石油会社（ＡＤＮＯＣ）などと共同でクリーンアンモニア製造プラントの建設を同国で開始したと発表した。二酸化炭素（ＣＯ２）排出量を抑えて生産した水素を原料に、２０２７年から年間１００万トンのアンモニア製造を計画する。総事業費は５００億円以上とみられる。燃焼時にＣＯ２を発生しないアンモニアを、日本を含むアジア圏を中心に発電燃料向けなどに供給する。

韓国のエネルギー会社ＧＳエナジーも参画し、工業地帯のルワイス地区にプラントを建設する。周辺の化学品工場でＣＯ２排出量を低減しながら生産した天然ガス由来の水素を調達し、アンモニアを製造する。３０年までに製造工程で排出されるＣＯ２の回収・貯留（ＣＣＳ）も始める。

アンモニアは水素に比べエネルギー密度が高いため長距離輸送がしやすい。三井物産は肥料向けなどでアンモニアを日本に供給してきた実績や、ＡＤＮＯＣとの天然ガス開発の協業経験を生かしてサプライチェーン（供給網）を拡充する。