H3ロケット3号機、打ち上げを7月1日に延期 JAXA

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  H3ロケット３号機の１段目部分

宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は２８日、三菱重工業と共同開発した新型の大型基幹ロケット「Ｈ３」３号機の打ち上げを延期すると発表した。３０日に打ち上げを予定していたが、天候悪化が予想されるため７月１日に再設定した。今後も天候状況を見つつ、１日に打ち上げが可能かを再度判断する。Ｈ３試験機２号機に続き、安心安全な打ち上げ成功を目指す。

同日開いたＨ３ロケット３号機の打ち上げに関する会見で、有田誠Ｈ３プロジェクトマネージャは「２号機の打ち上げ成功でようやくスタートダッシュを切れた。子どものころから大好きなロケットと真摯に向き合い、ユーザーに楽しみながら使ってもらえるロケットに育てたい」と話した。

同３号機には地球観測衛星「だいち４号」を搭載。地震などの大規模災害時を含めた地上の状況把握に貢献する。三菱電機の白坂道明プロジェクト部長は「問題なく準備が進んでいる。打ち上げまで気を抜かずに取り組みたい」と語った。