インタビュー/スマートエナジー電気主任技術者・香月浩徳氏 学び多く成長の糧に

(2024/7/30 12:00)

スマートエナジー(東京都港区、大串卓矢社長)は、再生可能エネルギー発電設備の運用・保守(O&M)などを手がける。多彩な業務経験を持ち、経験の少ない若手へ知見の継承を期待されている電気主任技術者の香月浩徳氏に話を聞いた。

―仕事内容を教えてください。

 「水戸サービスセンターが管轄する太陽光発電設備(受電・変電設備)の管理を担当しており、エリアは茨城県を中心として千葉県や栃木県にも及ぶ」

―モーター会社などに勤務しました。

「モーター会社では生産設備や制御系の設計、施工に従事。その際、電気主任技術者の資格を取得した。同社を退職後、電気保安業務を経てスマートエナジーに入社。太陽光発電設備の管理は電気主任技術者の資格がないとできない。その経験を買われ、入社できたのだと思う」

―この仕事のやりがいは。

「再生エネルギー業界ということもあり、“社会貢献”に携われている点がうれしい。私は機械畑出身で、太陽光発電に携わって日が浅い。だから学ぶことが多く、それが自分にとって成長につながっていると思える。学びや日々の作業から、初めて発見することも多い。年に1度の点検作業では、なぜその試験をするのか、それぞれの機器がどんな役割を果たしているかを肌で実感でき、モチベーション向上になっている」

―機械と電気双方に詳しいです。スキルの承継にはどんなことをしていますか。

「何かトラブルが発生した際に実施した対処方法を手順書にまとめて、見える化している。困った点なども盛り込む。出来上がった手順書は、ルーキーにも見てもらい、不明な点は改良をしている。手順書の考え方には、これまでの経験が生きている。この点も会社に評価されているのだろう。太陽光発電という事業内容の点から人材の流動が激しいが、技能の定着と向上に貢献したい」

―意思疎通に心がけていることは。

「水戸サービスセンターには、主任技術者が私を入れて4人いる。上司や同僚は年下がほとんどだが、自分は年長だという意識を持たず、同じ目線で接するようにしている」

(2024/7/30 12:00)

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