コーセーなど、iPS細胞由来の美容品開発へ実証 肌状態別に提案

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コーセーは３０日、ｉＰＳ細胞（人工多能性幹細胞）の抽出成分「ｉＰＳＦ」を配合したパーソナライズ美容商品について、８月に実証実験を始めると発表した。銀座よしえクリニックを運営する医療法人社団優恵会と提携し、年間３０人の顧客に提供する。コーセーと米アイ・ピース（カリフォルニア州）、レジュ（東京都港区）は、５月にｉＰＳ細胞由来美容品の開発に向け、技術面と事業面で提携していた。

開発するのは、顧客の細胞をもとに作製したｉＰＳ細胞から抽出したｉＰＳＦを配合した美容商品。顧客の肌の状態や使い心地などといった一人ひとりの好みに合わせた製品の開発と提供を目指す。

医療法人社団優恵会は、皮膚科・美容皮膚科を中心とする銀座よしえクリニックを首都圏に７院展開する。再生医療を応用した美容医療に知見があり、技術力が高い細胞培養加工施設を持つ。実証実験では、ｉＰＳＦの安全性の管理や有効性の評価などで提携する。