産業春秋/日銀の利上げ時期は?

(2024/9/17 05:00)

日銀は19、20の両日に金融政策決定会合を開く。これに先立つ17、18の両日は米連邦準備制度理事会(FRB)の会合が開かれる。米FRBは4年半ぶりの利下げを決断する見通しで、日銀の金融政策は現状維持との見方が市場に多いようだ。

日銀は前回の7月30、31日の会合で、追加利上げと国債買い入れ額の減額を決めたばかり。政策金利を0・15%程度引き上げて0・25%程度とし、月6兆円程度の国債買い入れ額を段階的に減額し、2026年1―3月に同3兆円程度とする金融引き締めを決めている。

日本経済研究センターの8月調査によると、日銀の政策金利が年末に0・5―0・6%に引き上がると予測するエコノミストは35人中17人と半数を占める。日銀が年内に、もう1回利上げに動くとの見立てだ。

日銀による利上げのタイミングは、為替動向に左右されるとみられる。米国経済が堅調で、円安基調なら利上げに動きやすい。だが円高局面では、さらに円高を促しかねない利上げは日本の株価に影響を及ぼす可能性大だ。

実質賃金のプラス転換が定着し、米大統領選の行方も見極めるとなれば、利上げのタイミングは12月以降だろうか。日銀の適切な判断を見守りたい。

(2024/9/17 05:00)

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