東海道新幹線、開業60周年 JR東海が出発式

(2024/10/1 17:00)

丹羽社長「安全、快適磨く」

  • 東京駅からのぞみ1号が出発(右からJR東海の辻村厚常務執行役員、JR東海の丹羽俊介社長、JR西日本の折中啓也常務執行役員)

 JR東海は1日、東海道新幹線の開業60周年を記念して出発式を開いた。東京駅では丹羽俊介社長が、名古屋駅では武田健太郎副社長が出席し、60周年の節目を盛大に祝った。丹羽社長は「安全、正確、快適、高速といった特性に磨きをかけてきた。今後もブラッシュアップを続ける」とあいさつした。

 60年間の利用客は累計70億人を超えた。コロナ禍での利用客減少を乗り越え、現在はインバウンド(訪日外国人)を含めた観光、ビジネス需要の取り込みを急ぐ。近年激甚化する豪雨や地震などの自然災害への対応技術も高度化し、安全輸送を追求する。

 東海道新幹線は開業以来、乗客が死傷する列車事故が0件と、安全・安定性を基盤としてきた。技術開発や輸送力の増強も進め、開業当初の最高速度は時速210キロメートル、ダイヤも1時間当たり2本だったところ、現在は時速285キロメートル、ダイヤでは「のぞみ」を1時間最大本運行できる体制を構築した。

 足元では東海道新幹線のバイパスとなる、リニア中央新幹線の建設が進む。武田副社長は「大動脈輸送を支え続けるという東海道新幹線の存在意義は今後も変わらない。安心、信頼できる乗り物として、努力を続けたい」と話した。

 開業周年を記念した号外も用意。東京、新大阪駅で2000部ずつ、名古屋駅は追加分含め2500部、静岡駅では1000部を配布した。

(2024/10/1 17:00)

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