インタビュー/JCOM 東日本統括カスタマーセンター 鎌田実氏「経験プラスに課題解決」

(2024/10/15 12:00)

  • さまざまな経験を積めたことは自分にとってプラスになった…と鎌田さん

JCOMは各地のケーブルテレビ局を統括する事業運営会社だ。各地の情報を発信するケーブルテレビは地域住民のインフラとして生活を支えている。統括会社として各局の事業活動を後方支援する、東日本統括カスタマーセンターの鎌田実氏に話を聞いた。

―仕事内容を教えて下さい。

「独自の送迎システム『JCOMマース』を効率的に運用できるよう支援している。各局の営業担当者を営業先に届けるシステムで、現在31局、174台の車が運行している。営業担当者やドライバーからの問い合わせ、アプリの使い方説明、渋滞時の対応のほか、各局への導入推進などを行っている」

―営業と聞くと、営業担当者が車を運転して客先に向かうイメージがあります。

「1人1台の割り当てをやめ、約3年前にシステムの試験導入を始めた。当初は営業担当者の反発もあったが、従来の運転時間中に車内で事務作業ができ、二酸化炭素(CO2)の排出も削減できる。メリットが大きく評判は良い。未導入局には導入を勧めている」

―これまでの経験が生かせているのですね。

「JCOMには営業責任者として入社し、ケーブルテレビの解約が多い時期とその理由を分析して対策を講じた。結果、翌年から解約が減少した。JCOMショップが近くにない所には出店して契約者の利便性を高めた。管理部長になってからは総務や人事、予算管理などを経験した。さまざまな経験を積めたことは自分にとってプラスになった。当初、全く分からなかったJCOMマースにも前向きに取り組めた」

―後輩とのコミュニケーション方法は。

「部署内は少人数で若手が多い。私は一度定年を迎えており、業務の決定権者でないことを自覚しないとダメだと思っている。飲み会では腹を割って話をするが、話を聞く側に回っている。息子と同じ年の先輩もおり、システムについては彼がゼロから教えてくれた。感謝しているし、親の気持ちにもなり頑張って出世してほしいとも思う。残るJCOMマースの課題を皆と一緒に解決して次の人にバトンを渡したい」

(2024/10/15 12:00)

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