10月の景気DI、4カ月ぶり悪化 帝国データまとめ

節約志向の高まり響く

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帝国データバンク（ＴＤＢ）が６日発表した１０月の景気動向調査（全国）結果は、景気ＤＩが前月比０・３ポイント減の４４・３となり、４カ月ぶりに悪化した。節約志向の高まりや季節需要の停滞などを受け、個人消費が落ち込んだことが響いた。

景気ＤＩは５０を境に「良い」か「悪い」かを判断する。地域別では１０地域のうち、「四国」「北関東」を除く８地域が悪化した。「北海道」が同１・３ポイント減の４４・１と大きく落ち込んだ。観光需要が伸び悩んだことが影響した。

規模別では小幅ながら「大企業」「中小企業」「小規模企業」が６カ月ぶりにそろって悪化した。大企業は同０・２ポイント減の４８・３で、６カ月ぶりに悪化に転じた。

業界別では１０業界のうち６業界が悪化。全業界で５０を下回った。「小売」が同０・６ポイント減の３９・７で、２カ月続けて悪化した。３０台になるのは１年８カ月ぶり。「製造」は横ばいの４０・８だった。

ＴＤＢは今後の景気について「物流コストの上昇やインフレ進行、中東情勢などのマイナス材料を抱えつつも底堅く推移する」とみている。