[ その他 ]
(2016/3/18 05:00)
春到来。楽しみながら走る“スイーツラン”が各地で企画されている。順位を争うような競技とは少し違う。魅力は給水所ならぬ「給スイーツポイント」に和洋の菓子や果物が用意されること。参加費を払ってもおトク感がある▼4月10日に宇都宮市で開く「2016ミヤラン」では、市内の約10店舗が自慢のスイーツをランナーに提供する。旬の果物のシロップを使った「天然かき氷」やエネルギー切れを防ぐ「チョコパン」、ゴール後に塩分を補う「濃厚アイス」など▼400人規模で始まったミヤランは5回目の今年、約1500人が登録した。外縁部の総延長約34キロメートルの宇都宮環状道路を1周するコースに加え、ハーフコースの新設、スイーツの拡充が人数を押し上げている▼参加者は30、40代が多く、女性の比率も高い。一方、運営を担う150人規模のボランティアの中心は、走ることを愛する人たち。他地域の大会に参加するうちに「地元でもやりたい」「やるなら宇都宮の魅力や人情を知ってほしい」という声が高まり、始まったのだとか▼健康志向と女性目線を形にした、新しいタイプの地域振興イベントといえる。地元民の”おもてなしの心“こそが、その成功のカギを握っている。
(2016/3/18 05:00)