[ 機械 ]
(2016/10/20 05:00)
19日に東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した「2016洗浄総合展」では、超高圧の産業洗浄機をはじめ最先端の製品がずらりと並ぶ。小型化や環境対応に加え、精密動作で複雑な部品を洗浄する装置など機能の高度化が進展している。会場は出展者が熱心にPRしたり、最新技術を体感する多くの来場者の姿が見られた。
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森合精機(兵庫県明石市)は、マシニングセンターを独自改良して精密動作を実現した「ROBOMORIGO」を出展。14種類のブラシが搭載可能で複雑な部品の洗浄にも対応する。最高圧力は50メガパスカル(メガは100万)で「ブラシが届かない箇所は水圧で洗浄する」(担当者)とアピールに熱を込めた。
アクトファイブ(京都市伏見区)は、油分濃度測定器を洗浄装置に組み込んだ「ROMII」を展示した。洗浄の状況をリアルタイムで監視することが可能。洗浄装置内の汚れ具合を数値化することで、正確な洗浄や洗浄剤中の加工油濃度を測定できる。担当者は「ユーザーの意見を取り入れてさらに改善し、販売増量につなげたい」と意気込む。
ケルヒャージャパン(宮城県大和町)は、超高圧のモバイルウォータージェット洗浄機「エコマスターMK3」を屋外の実演を交えて披露。自動車などの剥離塗装やコンクリート塗装の下処理が可能だ。最大吐出水圧280メガパスカルは同社の移動式洗浄機で最高水圧。「建設業者が導入済みだが造船業者でもニーズがあるはず」と拡販に意欲をみせた。
ジャパン・フィールド(埼玉県新座市)の水切り乾燥システム「グリーンべーパードライ」は100度C以上の蒸気で水切り乾燥を行うことで洗浄物のシミの発生を抑制する。温風乾燥機のようにヒーターなどの設置が不要で省スペースで利用できる。メッキ業者の導入が決まっているという。「熱に弱い部品の乾燥のために減圧式乾燥機も開発した」と顧客ニーズへの対応にも万全を期す。
(2016/10/20 05:00)
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