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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/21 05:00)
【名古屋】名古屋大学理学研究科の谷口博基准教授とファインセラミックスセンターの森分博紀主席研究員らは、廃熱から電気を作るゼオライト型の化合物を発見した。絶縁体の一種で、外部からの電場で正負の電荷が反転する従来の「強誘電体」と異なり、誘電体の分極(焦電性)と小さい比誘電率を併せ持ち、焦電発電素子の性能向上につながる。
今回発見したゼオライト型化合物は、比誘電率がほとんど増大しないユニークな強誘電体。温度変化に伴う電気分極の変化を効率的に電気エネルギーに変換することができ、比誘電率が小さいほど発電効率がよい。
廃熱をあらゆる場所で電気エネルギーとして回収できる可能性がある。焦電発電素子の性能評価では従来の強誘電体をしのぐ性能が見込まれた。
従来の強誘電体は比誘電率が大きく、素子性能に反比例するため、焦電発電素子としての性能が制限された。
(2017/4/21 05:00)
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